九州電塾セミナーレポート

九州電塾08-06

2008.6.21


梅雨のまっただ中の6月21日九州電塾定例勉強会を今回も九州産業大学の講義室をお借りして行いました。雨の中30名の方が講義に参加くださいました。
今回初めて、九州電塾運営委員単独での講義です。担当は私、河口が行いました。
まず、自己紹介・自己主張の時間を初めてもうけて、今回のテーマであるRAW現像ソフトに何を使用されているかと、使用カメラもあわせてお聞きしました。

結果は、ほとんどの方がCanon5D、現像ソフトはDPPもしくはLightroomという結果でした。

今回RAW現像ソフトの中でも、連結撮影ができるソフト3種類(Lightroom1.4 ・Aperture2.1・ CaptureOne4.1)について、皆さんにお伝えしようと思いましたので、今回NikonD3・Canon5D・Canon1DsMark3・MamiyaZDのカメラも用意して各ソフトの得意不得意を、実際の撮影を行いながらの講義になりました。



 プロで仕事をしていると今まで使っている環境を変えたり、ほかのソフトを覚えたり、実際に運用するのは難しいのですが、Lightroom以外にもそれぞれ特徴を持った、使う人の実際のワークフローに適したソフトがほかにもあるということを知ってほしかったのです。
 僕自身、家ではApreture、会社ではCaptureOneProを使っているんですが、今後の仕事用ソフトとしてLightroomが自分の会社にはいいのではないかと思い、この一ヶ月、仕事にLightroomを使用してきました。





 Lightroomのいいところはクライアントごとのカタログで仕事を管理できるところが、まずいいところではないでしょうか、それから修正の比較が簡単にできたり、部分的な濃度・色調節を画面内をマウスでドラッグするだけで行える直感的な操作、そして連結撮影するときに調整を適用させながら取り込みが行えるところなどです。
 ApertureはNikonなどの場合CameraControl Pro2を購入しなくても連結撮影が行えるところ、ブラウザ画面の小さい画像からライトテーブルのレイアウト画面の大小サムネイルが混ざった環境でもルーペが使用できること、ハイライトのディティールをLightroom以上に表現できること、バイブランスを使用しての中間調を壊さずに彩度を調整できること、それからなんといっても検索機能の充実、バックアップをボールドで管理できる点など2万弱で購入出来ることになったのが嘘のようです。
 CaptureOneはホットホルダ機能により連結撮影をPheseやCanon以外(今回はNikon・Mamiya)にもできるようになったこと、ハイライト・シャドウが加わり仕上がりがよくなったこと、そして機能が少ない分手早く設定が行え、以前のバージョンに比べて現像時間が倍以上早くなり価格が1万弱で購入できることなど。
 その他もっと説明したいところがいっぱいあったのですが時間がすぐに経ってしまい、講義を受け持つことは大変なのだというのがよくわかりましたが、今回の為にApertureやCapturOneをさらに深く使って視て新しい発見があったりして、早川塾長がいつもいわれる、教えることは学ぶことを実感したところです。
 私の次に近藤さんが実際ご自分の会社でLightroomを使用しての感想や、会社でのワークフローを皆さんに視ていただき、またNikonD3の新しいレンズの良さを旧レンズとの比較で皆さんにお見せしました。
 次に現像後のPhotoShopeを使用するためのレイヤーの説明とレイヤーマスク・描画モードの説明を、実際のデータを使用して煙の合成・ビールの泡の合成を行いました。


 今回、一つのソフトを深く追求するのではなく、皆さんの知らないソフトも紹介することによって、自分にあったソフトやハードを知っていただきたかったのですが皆さんに役立つ情報をお伝えできたでしょうか、今後のことや皆様の意見をぜひメールでお知らせください。
皆さんおつかれさまでした。   九州電塾運営委員 河口清秀



文 河口清秀
写真 松嶋 仁