第75回九州電塾セミナーレポート
九州電塾14-05
2014年5月九州電塾セミナー 第75回

5月の電塾は先月からの続き、今回は画像処理室のiMacを使用したハンズオンセミナーです。
内容は選択範囲、Photoshopに限らずコンピュータでの作業は、PCに何か命令を与えて行うそれで成り立ってます。まだ自分で判断して行うことは今のパーソナルコンピュータ(PC)では実現できていません、そこで画像処理の場合は画像の全体なのか、部分なのかを選択してPhotoshopに作業をしてもらいます。その部分を選択するのが選択範囲です。ですからPhotoshopを使用する上で早く正確に自分が処理をしたい範囲を決めることがまずは最初の一歩になる訳です。全体を行うのであればLightroomなどの現像ソフトでも行えます(部分的にも行えるようになっていますが)。そして画像と画像の合成などの場合はなおさらこの選択という部分が重要になります。選択範囲のツールはPhotoshopの中では地味です。種類も長方形ツール・楕円形ツール・投げ縄ツール・多角形選択ツール・マグネット選択ツール・・クイック選択ツール・マジック選択ツールこれだけです。これらの機能のほとんどはPhotoshopの最初のバージョンから備わってた機能で、10年以上変わっていません(精度やいくつかの機能はバージョンアップのたびによくなっています)。まず皆さんに色々なツールで選択範囲を作ったり減らしたり・加えたりの方法を勉強していきましたそして、その選択範囲がアルファーチャンネルという諧調を持ったマスクでできていることを、勉強の中で理解していただきました。このアルファーチャンネルが諧調を持つということが一番大事な部分です。これが理解できれば、Photoshopはバージョンがあがったとしても基本を抑えているので、難しいことはありません。今回はこのことを理解した上で、レイヤー機能を使うことなく、受講の皆さんに風景や花などの写真を使用して、部分的な色補正や風景の空の部分の入れ替えなど、実践的な画像処理の方法を学んでいただきました。第2部は佐口支部長によるLightroomの基本的なツールの説明とセレクト機能の説明です。LightroomはRAW現像ソフトとしての色修正やレンズ補正などが優れていますが、それよりもさらに優れているのが画像の管理の部分です。地味な部分ですが、撮影がデジタルになり、撮影する画像の量は飛躍的に多くなりました。画像を処理する前にまずセレクトを早く正確に行い、時間が経ってもすぐに見つけられるように整理することはとても重要です。良い写真があっても時間とともに埋もれてしまってはどうしようもありません。その為にLightroomは最初に画像を読み込む時に適切に指示を行うことが必要です。どこに読み込むのか、読み込む時にキーワードを打ち込んだり、どのようにすれば自分の思うようにできるのか、この方法は一つではありません、皆さんそれぞれでやりやすい方法があるはずです。ですがしては行けないことがいくつかあります。そこを今回皆さんに理解していただく講習になったと思います。Lightroomは現像も素晴らしいソフトですが、それ以上に管理に優れたソフトです。毎日たくさんの写真を撮影して、うまく管理していけば、たくさんシャッターをきることが苦にならず、楽しくできるようになるはずです。来月は今月に引き続きPhotoshopのレイヤーをハンズオンで、Lightroomの現像を行います。 

写真 佐口・河口 文 河口