「電塾7月定例勉強会 有明スポーツセンター iPadってどうよ!」
 
 

7 月3日の定例勉強会も盛況でした。参加してくださった皆様、ありがとうございます。iPadネタでどれだけの方々が食いついてくるのか気になっていたので すが、思ったよりもと多くのかたが興味を持って参加していただきました。既にお持ちの方がたはiPadをどう使いこなせるかを、購入検討中の方々は「買っ て損か得か」を判断しにいらしていたようです。なお、次回の定例勉強会も同じ有明スポーツセンターで行われます。

 
 

 

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最初に早川廣行塾長からiPadに対する期待と熱い思いが語られました。この時点で「iPadってどうよ!」ではなかった気がしますが…。

 

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その後は運営委員の山田久美夫氏が中心になって進行するのですが、参加者の過半数がすでにiPadを購入済みでさらに12枚の(iPadって一枚、二枚と数えていいのかしら?)iPadが会場にあるという異様にiPad密度が高い定例会となりました。

 

『iPad』をどう使いこなすか?から、今後の世界がどうなるかを…特に出版、印刷の世界がどう変化するかにお話が集中していきました。その点でも実に有意義なディスカッションが出来たと思います。

 

 
 

第一部

恒例!「良いもの・こと探し」参加者全員

 

 
 

 

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参加者の中に「早川廣行のAdobe PhotoshopCS3プロフェッショナル講座 基本編」全巻を購入し、おかげでデジタル化を乗り切ることが出来たという方が定例勉強会は5月のステイション5に続いて二回目の参加で早川氏に握手を求めるシーンもありました。うーん、凄いですね。

大阪の福島さんが突然参加していたのにはびっくりです!。

 

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こ の時間を使用してNEC荒井さんからLCD-PA271Wのご紹介もありました。わざわざ時間を区切って紹介するまでもないということで電塾開催中にずっ と展示していただきました。ぱっと見た目には24インチよりちょっと長いかな?というくらいコンパクトですがちゃんと長辺2560pixelあります。高 さは1600ではなく、1440ピクセルでちょうど16対9の比率で、画素ピッチが0.233mm。ベイシックな機能は5月に紹介していただいたLCD- PA241Wに準拠します。通常の30インチのピクセルピッチが0.251mmなのでちょっと小さく出来ています。最初はあまりに文字が細かすぎて読めな くなるんじゃないかと危惧しましたが、なんとか私の視力で見える範囲に入っていたようです。(でもこれ我限界か?)異なるカラースペースを同時に表示する 機能もさらに向上しガンマの差も再現可能になったというのがうれしいお話でした。「よい物」を紹介するという点で「ちょうどいい」時間だなと思いました。

 

 
 

第二部

iPad関連ソフト、周辺機器などのご紹介

電塾運営委員 山田久美夫

 

 
 

 

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山田氏のお話が始まる前に日本通信株式会社さんが「b-mobile WiFi ルータ」を紹介しました。後藤堅一様、永坂良太様のお二人が担当してくれました。実はWiFiを購入した人間にとっては「かなり気になる」商品です。

 

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日 本中ほとんどのエリアをカバーするDOCOMOの携帯電話網を使用してWiFi機器(特に今回はiPad3非対応モデル)を「いつでもどこでも」ネット ワークに繋げてくれる便利な機械。小さく薄めのマウスくらいの大きさで内ポケットにも入るサイズです。自分がSIMカードを持っていればそれを使用して運 用も出来ますし、b-mobileのSIMフリーカードが1ヶ月、6ヶ月、1年間という期間単位の定額で発売されています(一ヶ月のものはbマーケットの みの販売)ので、ハードは別にして月約2,480円で無制限に使用できる計算です。値段が安いのは通信速度を300bpsに制限しているからだそうです。 プロバイダや通信業者との契約も不要。iPad だけでなく、ノートブックももちろん繋げることが可能…。これは便利そうですね。

http://www.bmobile.ne.jp/index.html

 

会 場は窓が全くな携帯電話の電波さえ入らない場所だったので会場内のデモは出来ませんでしたが、ちょっと離れた窓のある応接で実験することが出来ました。決 して高速ではありませんが、テキストのやり取り、重くないページの閲覧であれば十分に使えます。既に購入済の方も2名ほどいらっしゃいました。

 

私 の場合はほとんどがWiFi可能な環境でiPadを使用しているため、わざと3Gモデルを購入することはさけたのですが、時々のロケや道案内で使用したく なることがあります。(その他は自宅やスタジオに帰ってからで十分に間に合うことが多いので…)そんなときのためにこれが使えそうですね。ただし、内蔵 バッテリーの稼働時間は連続通信で約4時間です。ハードに長時間使用すること人は何らかのバッテリーバックアップは対策として必要でしょう。

 

 

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さ て、本題の山田久美夫氏のデモはどうやってiPadの画面をみんなに見せるか、と言うことでした。実はプロジェクターにHDMI端子が無く、AVケーブル も誰も持っていなかったため、急遽ノートブックに付いているカメラで撮影し、その画面をプロジェクターで投影する、と言うちょっとややこしい設定になって しまいました。

 

さて、お話はまず最初にiPadを買うならどのモデル?という基本的な観念から出発しました。

なんと言っても分岐点は「Wi-Fiか、3Gか?」で、次に

「16GBか64GB  か?」と言う選択肢。この2点につきるでしょう。

 

山田氏は『このアイテムを自在に使うなら3Gモデルでしょう』と言い切ります。(運営委員の湯浅氏も同様の発言をしていました)

3Gモデルの場合、定額スタンダード契約 最初の一年間上限4,410円で、2年間は1500円毎月割引(ややこしいね)…つまり月に2910円という使い方があるらしいです。

なぜ3Gモデルかというと

「余計な物を持たなくとも、どこでもつながる、使える。スマートだしGPSが有効に使える」という物だそうです。なるほど、その理屈はよくわかります。そしてiPadはネット接続が常時出来て「なんぼのモン」だろうと言います。

 

私 は携帯メールなどが不得意なので本来はこちらを選択するべきなのでしょうが…WiFiモデルを買ってしまいました。歯向かうつもりはありませんが、携帯の キャリアを二個持つのがどうしても我慢できなかったからです。もう一つは普段はスタジオと自宅の往復で、打ち合わせもほとんどWiFiの環境がある場所な のです。そうなると携帯電話のキャリアを使わなくてはいけない場所にいる時間が少ないんですよね。なので、やはりb-mobile WiFi ルータを選択するのが一番かしら??

 

やはり扱う人間のスタンス、環境で決めるべき物なのでしょう。

 

容量は大きい方がいいです。お金が許せば。私のiPadは64GBですがですが、もう1/3はふさがってしまいました。16GBを買っておいて、次のモデルで大容量のものを買おうかとも思っていたのですが半年後に買い換えるお金があるかどうかわかんないので結局「高くてもしばらく使える」64GBモデルにしました。

 

ア プリケーションの紹介では最初に画像処理関連?の物が登場しました。いろんなことが出来るようですが、ま、これはLightroomやPhotoshop でやった方が苦労は少ないし、精神的にも追い込まれずに済みそうです。(でも、「コンテンツに応じて修復」なんか、誰でも出来ちゃうんですよね??凄いこ とです。)

 

じつは、iPadのアプリケーションは、探すのが大変。また,金額が安い(Photoshopに比較して)のでついつい買ってしまいます。私も気がつくと5000円オーバー!。皆様お気を付けて。今回のデモで気になったアプリケーションをご紹介します。

 

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で、アプリケーション探しをお手伝いしてくれるソフトウェアがこれ。日本語版だから使いやすい。

AppBank 無料

 

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一時間ごとの地域情報を表示してくれる。そら案内とどっちが好きか?…ピンポイントの1時間ごとの天気予報を見るならこっちかも…。

weathernews 無料(iPod版です)

 

制限はあるけどミラーリングが出来る。iPadってなぜこんな簡単な機能がないのかしら??ただのミラーリングが出来ないんですよ。でもこれがあるといくつかのアプリケーションではミラーリング可能でした!

2Screens 無料

 

データをそのまま共有できる(3Gモデルが必要)。もちろんiTunesを使ってもいいんだけど、話題の「クラウド」で使用するならこれ!

Doropbox 無料

 

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PDFをダウンロード、[ファイル管理]としても使用できるアプリ。絶対必要かもしれません。やすいし!

GoodReader foe ipad 115円

 

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 名 前の通り、太陽光線の方向を追跡できる物。実はこのセミナーで知ってすぐに活用できたのがこれ。都内40カ所からある地点を望んで撮影、っていうお仕事が すぐにあって、このアプリケーションが大活躍しました。時間ごとの日の方向を見ることが出来たり、ターゲットが見えないときに「やまだて」してくれたりと 大活躍!。

lighttrac for ipad日の方向 700円

 

そのほかにもリモートデスクトップを実現させるアプリケーションなどが披露されました。iRERAって記録してますが、この名前ではありませんでした。

iTeleportかな?? 2900円と高め

 

 

 
 

第三部

「iPadってどうよ!」公開討論会。

 

 
 

 

iPad パッドを便利に使うだけでなく、発信のツールとすることが出来るのではないだろうか?。電子書籍の端末としてどれだけ使えるのか、などがテーマとなり、山 田氏を中心に討論はかなり活発に行われました。特に印刷物がなくなる日は何時?と言う質問に対して多くの方々が2年から5年と予想していました。ただし… 印刷物と電子書籍の生産比率はもっと早めに逆転するかも??

 

こ のお話に関わって「iPadは携帯電話になれるか?」と言う話題でも盛り上がりました。今の日本の状況では携帯電話でメールもネットもすべてこなしている 人間の比率が非常に高い…と言うことは、わざわざiPadを持ち歩く好き者がどの程度いるのか、と言うことになり、それは普及の足かせにもなりかねませ ん。(確かに重い!です)。中には「iPadは自宅で使うように購入した」と言う人もいますので、いろんな使い方が出てくるでしょうが…。実際、自宅用の コンピュータはメールとWEBがあればほとんどは済んでしまうでしょう。これでテレビが映れば自宅用のマシンとして十分な物になってしまいそうです。(と 言うことは次世代iPadは長辺1920ピクセルになるのか??)

 

時 間内に話は尽きず、懇親会でも同じネタで約2時間、討論会は続きました。懇親会に参加した人間のほとんどがiPadをもっており、不所持はたった一人で肩 身が狭い状態でした。これだけ話しあえるってことはそれだけの可能性を秘めているってことでしょうね。これまで出た同様の幾多の製品と全く異なるカテゴリ の「端末」だと思うのです。でもあたしはiPadにおサイフケータイの機能を付けて欲しい。これで「タッチしてゴー」したいんだけど…。

 

 
 

今週の一枚!は二枚で…。

 
 

 

最後の時間で、100円ショップで見つけたiPadに便利な物の紹介をしましたが、早川廣行氏は自作のスタンドを持ってきていました。

 

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縦横自在、そのまま持ち歩け、なんと電車の中では「画板」のように扱えると言う、便利そうな、怪しげな代物。

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アルミと小型三脚のパーツを流用して作られていました。すごい!。

 

7月、8月は関西、中部の各電塾でもイベントがあります。お時間があるかたは是非ご参加ください!。私も両方に参加する予定です!。

 

※8月7日、9月4日、10月2日の電塾定例勉強会は有明スポーツセンターで開催されます。

※7月24日は東大阪スタジオ2055にて、関西電塾のお祭り電神祭が開催されます。

※8月28・29日(土日)は中部電塾恒例の「夏の大合宿」が開催されます。

                                                               レポート電塾運営委員 鹿野 宏

 

 
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