「2010年4月定例勉強会」レポート 有明スポーツセンター
 
 

4月はホームグラウンドの有明スポーツセンターでが開催されました。ペンタックス645デジタルカメラ、マミヤの最新一眼レフ645DFの紹介、NECとナナオの最新ディスプレイの紹介と盛りだくさんの内容は、当日お花見に行くよりもキット楽しかったはずです。

 
 

第1部 ■「恒例「良いもの・こと探し」参加者全員

 
 


http://denjuku.gr.jp/seminar/_images/_IGP5522.jpg
今回は「よいこと探し」が約1時間ありました。午前中は出席人数が少なかったこともあり、皆さんゆっくりとお話しできます。


http://denjuku.gr.jp/seminar/_images/_IGP5531.jpg
中 でも楽しかったのは、前田憲男さんが書いた蛙の本の紹介が興味を引きました。前田憲男さん…シャープ&フラッツの前田憲男ではありません、元大日 本スクリーンにいらしゃった製版技術の要を握っていた方です。最近は蛙の写真集を出していらっしゃるとのことで、その最新刊を持ってきてくださいました。


http://denjuku.gr.jp/seminar/_images/_IGP5580.jpg
特殊な器具を使って、そのページに紹介されているかえるの鳴き声を聞くことができると言う物です。本よりもその器具の方が遙かに高価と言う怪しい…いや、楽しい本でした。来月は著者割引の値段で「買える」とか…。


http://denjuku.gr.jp/seminar/_images/_IGP5533.jpg
あたしは九州電塾の河口さんに教えてもらったジップロックを持参。軽くて簡単にセットアップできる三脚ですが、これに645Dを取り付けるのは??私は「良いもの・良いこと」を拡大解釈して「楽しいもの」「珍しいもの」も含んでいいと思っているのです…。


 
 

第2部 ■「ペンタックス645デジタルの全貌」ホヤペンタックス・イメージングシステム部 川内 拓様

 
 


http://denjuku.gr.jp/seminar/_images/_IGP5545.jpg
開 発発表から実に5年。思えば2005年のPIEで発表以来長い間待っていたカメラがついに発売になります。当時は1800万画素、途中で3000万画素と 発表していた画素数は最終的に4000万画素となりました。そろそろ「オオカミが来た」状態になってしまったかと思っていたのですが、とうとう5月中旬発 売決定です。CP+先月のの会場でも拝見したのですが、触るためには長蛇の列でかなり待たなくてはなりませんでした。

今回は電塾に持ってきていただいたので、心ゆくまで触れます。触っていて坪田 氏が「K-7と全く同じ操作系なんですよ」と…。そうです。表示もボタン配置もかなり似ています。機能設定も殆ど同じ。なんと電池も同じ仕様でした。つま り、k-7を使用している私にとっては、すぐさま「細かい設定が出来てしまう」カメラだったのです。

フェーズワンを愛用している湯浅氏も「触るんじゃなかった!欲しくなってしま う」また、「ホントに、操作の手順をあっという間に覚えてしまえるカメラだ。ボタンも大きく迷うことがない」と評価。彼はK-7に触ったことがないはず (予想です)だから、全く初めての人間にとってもわかりやすい操作系をしているという事が証明されたようです。

http://denjuku.gr.jp/seminar/_images/_IGP5544.jpg
川 内様からのプレゼンの前に、スケルトンモデルとカットモデルに人がたかります。久しぶりにこんな物を見ました。CGが発達して以来スケルトンやカットモデ ルはホントに見られなくなってしまいましたね。部品は結構余裕がある配置になっています。イメージセンサの裏が空いているおは放熱のためだそうです。でも プリズムはぎりぎりですね。そうそう、このプリズムは以前の645機の流用だそうです。

さて、問題の645Dのスタンスですが…。

http://denjuku.gr.jp/seminar/_images/_IGP5574.jpg
メインターゲットとして風景写真を撮影するハイアマチュア層を狙っているそうです。サブターゲットに大判から持ち替えるデジタルカメラとして、また、高画素を必要とするプロユーザーをとらえているようです。

圧倒的な画素数を持つ中判デジタルカメラを「ユーザーが購入可能な」値段帯に 落とし込むため、かなり思い切った割り切りをしています。プリズムは流用ですし、いくつかの部品も流用しているそうです。機能も押さえて、規格としては古 く、曖昧なコンパクトフラッシュは避けてSDカードに統一したり、イメージセンサと同じ値段になってしまうローパスフィルターも搭載しないなど、コンセプ トがはっきりしています。風景をメインに据えている関係上コンピュータに直結した撮影機能も現在は無いそうですが、今後考えていきたいと言うことでした。 ローパスが無くとも4000万画素と言う大量の画素により、それほど不安はありませんし、最近のモアレ除去のアルゴリズムもかなり向上しているので問題無 いのかもしれません。とにかくこっちが心配なほどの割り切りをしているのですが、それも「いさぎよく」感じてしまいます。記録媒体がSDカードなのは値段 が安くて嬉しいかぎりです。

画像処理エンジンはK-7と同じエンジンで構成されているそうです…。いい方 が違いました。実はk-7のPRIMEIIと言うエンジンは本来645Dのために開発され、それを先行して搭載したものだと言うことでした。私も初めて知 りました。K-7そう思うとはずいぶん贅沢なカメラです。

さらに放熱版を兼ねたアルミダイキャストシャーシーにマグネシウムの外装は上 部で軽いボディを実現しています。(このあたりはきちんとおごっていますね)さらに防塵防滴は70箇所とこれでもかと施されています。背面液晶やLCD表 示部はアクリルではなく、強化ガラスを採用しているそうです。リモートコントロールも防水の物を準備しています。(同時発売の55mmレンズも防塵防滴で す)フィールドの撮影にはもってこいですね。

http://denjuku.gr.jp/seminar/_images/_IGP5570.jpg
さらに水準器も水平だけでなく前後もきちんと表示してくれます。この水準器は見やすいですね。フィールドではきっと頼もしい見方になってくれます。

ゴミ取り機能も搭載されています。これはバックが外れない中判としては嬉しい機能ですね。

ダブルスロットも採用され、RAW +RAW、RAW+Jpeg、連続使用に、片方には一切記録させず、ただの格納スロットして使用する等の自由度が高い選択肢を提供します。この格納スロッ トとして使用する、というのは面白い考え方ですね。私もこれを使いたくなるような気がします。

1/4000秒のシャッターユニットはストロボ同調1/125秒を実現しています。このあたりはかなりがんばっていると感じました。殆ど35mmタイプのSLRと同時使用して、なんの違和感もないでしょう。

AF性能も向上。光源情報も含めてAFを駆動する

http://denjuku.gr.jp/seminar/_images/_IGP5556.jpg
画 素ピッチは6マイクロメートル。ローパスフィルターを搭載していないのでメリハリのきいた再現は期待できます。その代わり和装などはどうなるのでしょう か?まだ実写していないので、何とも言えません。元々、大型のセンサーという物はAPS-Cや35mmタイプのセンサーに比較して高いポテンシャルを持っ ているもの。その「基礎力」の差がどのように生きているのか、早く試してみたい物です。実写テストが待ち遠しいですね。

                                                                                     第2部レポート 鹿野宏

 
 

第3部 「マミヤ最新一眼レフ645DFのご紹介」

マミヤデジタルイメージング株式会社

商品企画担当
福澤 強志

 
 

http://denjuku.gr.jp/seminar/_images/fukuza2.JPG

ペンタックス645Dの次にマミヤ645DFについて福澤様より説明をして頂きました。

このカメラは昨年のPIE2009で参考出品されたものです。デンマークの世界最大のバックタイプメーカー、Phase One社との共同開発のカメラです。
今までのマミヤ645AFD-3がフィルム、デジタルのハイブリッドカメラだったのですが、それをデジタル専用機としてリニューアル。外観は似ていますが、中身はデジタル専用として多くの部分を一新しているとのことです。

フィ ルム使用を前提としているカメラとデジタル専用機とでは何が違うか?もっとも大きな部分はフィルムを巻き上げる時間を取っているかどうかでしょう。DFは それを考えなくて良くなったので、カメラボディとバックとの通信の最適化を図り、より高速に、フォトグラファーにレスポンスすることができるようになった とのこと。また AFアルゴリズムの再構築、AF駆動系の一新、レンズシャッター対応、ハイスピードシンクロへの対応など、リニューアルにふさわしい改善 がされています。

その結果、AFスピードも、従来比30%高速化、操作レスポンスの向上、シャッタータイムラグの改善などがフォトグラファーに伝わってきます。

実際にPhase One P45+を付けた645DFをPhase One社CaptureOne5Proでテザー撮影(連結撮影)したデモでは、毎秒1.5コマでPCのハードディスクが無くなるまでエンドレスで連続撮影が出来るとのことでした。

も う一つの大きな変更点。それはレンズシャッターの採用でしょう。ファッション系では屋外でストロボを日中シンクロさせての撮影はフィルム時代からの定番で した。フィルムカメラではレンズシャッターの代表格、ハッセルブラッド500シリーズがあったので、多くのフォトグラファーが使っていたはずです。デジタ ルになって同じ日中シンクロでと言うことになると、35タイプデジタルでは不可能。中判ではハッセルブラッドHシリーズ、ローライハイ6(leafも含 む)、ハッセルブラッド500シリーズにバックタイプを付ける、という選択肢でした。

マミヤ、Phase One陣営では日中シンクロがどうしても不可能だった、、その要望を汲んだのがこのカメラでしょう。

ここで間違いの無いように改めて書きますが、マミヤ645DFはフォーカルプレーンシャッターのカメラです。ただ、レンズシャッター付きのレンズを装着した時に、レンズシャッターも使えるカメラになる、というハイブリッドカメラなのです。

こ のレンズシャッターとフォーカルプレーンシャッターの切り替えはシームレスに移行します。1秒から1/800秒(PHASE ONE P40+及びP65+を装着時は1/1600秒)まではレンズシャッター対応で ストロボ同調し、それより 高速(最高1/4000秒)または 低速にな るとフォーカルプレーンシャッターになります。フォトグラファーが切り替える必要はありません。

シャッター付きのレンズは今のところ3本がラインナップされます。2010/04/13現在では80ミリと55ミリが発売済み、110ミリは2010年5月発売の予定です。

レンズはシュナイダーの品質基準を超えるライセンスを受け、鏡筒にはシュナイダーのマークが入っています。

さて、これからの展開ですが、、、
年内に新レンズを出したいということと、シフト系のレンズをいずれは出したい、というお話。

35ミリタイプのデジタルカメラがすでにそうなっていますが、高画素化に伴って、それを生かせる高性能なレンズの要求が高まっています。
それにどう答えていくか?今後のカメラメーカー、レンズメーカーの課題でしょう。
                                                                      

http://denjuku.gr.jp/seminar/_images/fukuza1.JPG

第3部レポート  湯浅立志

 
 


第4部 ■「NEC最新ディスプレイのご紹介」MultiSync LCD-PA241W

NECディスプレイソリューションズ株式会社モニター開発本部

第一開発グループ 荒井 豊様 国内販売促進グループ 塩谷 義彦様


 
 


先々月のPAGE2010でお披露目されていたディスプレイがずっと気になっていました。ディスプレイキャリブレーションに対する考え方が一歩前進したと感じていたのです。今日はその辺りを中心にレポートしたいと思います。

ディスプレイキャリブレーションという言葉をこれまで結構安易に使ってきまし た。先日の大野氏のセミナーでも触れられていたのですが、本来の意味は「ディスプレイの状態を初期値、あるいは指定した値に維持すること」だと考えるべき で、「環境に合わせて調整する」はマッチングさせる、という事で、正しくは「使い分けられるべき事柄」らしいのです。

http://denjuku.gr.jp/seminar/_images/_IGP5581.jpg
第 一開発グループ 荒井様。 NECさんが、今回提案してきた、内部ディスプレイ内部に設置されたフィードバックセンサーを使用して、バックライトの光量と 色温度を適正に保つ…というのはまさしく「白の位置」をキャリブレーションするという考え方だとおもわれます。「セルフカラーコレクションで個体の情報を 補正する」作業を実行出来るのです。これは、他のメーカーさんがあまりやってこなかったアプローチだと感じました。これによって「ディスプレイがおかれた 環境光」にディスプレイの白色点を適合させる、という通常のキャリブレーションの精度もかなり上がることになると思います。

http://denjuku.gr.jp/seminar/_images/_IGP5585.jpg
国内販売促進グループ 塩谷様

http://denjuku.gr.jp/seminar/_images/_IGP5591.jpg
さらに色変換エンジンを一新し、入力されたデータに対してこれまで以上に近似な色空間、色座標を実現出来たそうです。マッピングの資料を拝見すると、殆どずれていないように見受けらえました。

http://denjuku.gr.jp/seminar/_images/_IGP5598.jpg
新 しい機能として、同一画面内にコピーを表示し、それぞれに異なるプロファイルを当てて確認することができる、というもの。AdobeRGBで作製していて もWEBように出力しなくてはならない場合、両方の印象を確認しながら、作業出来るのがありがたいですね。私はこれまで、ヂュアルディスプレイの環境で一 台がsRGB、もう一台がAdobeRGBという仕様で、この作業を実現してきましたが、これが一台で出来るのは面白いところに目を付けたものだと思いま す。印刷をシミュレーションしつつ、本来のAdobeRGB色域で作業することも可能となりました。

http://denjuku.gr.jp/seminar/_images/_IGP5582.jpg
NEC さんはこれまでUSBハブを搭載しませんでした。だって、その辺でたった2000円程度で買える物をわざわざ内蔵する必要はない、と言う考え方だったよう です。これもメーカースタンスですね。今回キャリブレーション速度を上げるために、DDC/CIだけでなく、USB経由のコントロールも可能になりまし た。そこで、やっとUSBハブ機能を搭載たそうです。ただ搭載するのはつまらないと言うことで、切り替え機能も追加したそうです。二台のマシンに対して同 一のディスプレイとそれに接続されたマウスやキーボードを共用できるようになります。これも便利に使えるかもしれません。

さらに回転軸をスタンドの上に配置し、形状を見直したことによって、机の上の専有面積を大幅に縮小できたと言うことです。スタンドの上げ下げは、相変わらず見事な動きでスムースでした。

http://denjuku.gr.jp/seminar/_images/_IGP5596.jpg
そのほかにもディスプレイポートの搭載、14bitガンマ補正、色覚エミュレーション機能(これは2画面で確認しながら作業できるので、ホントに「使える」機能だと感じました。もちろんユニフォーミティ機能も搭載しています。

表示するだけのディスプレイから、より正確な表示、そして比較が可能になり、さらにその精度を長く維持可能なシステム。ディスプレイも進化が止まらないようです。

第4部レポート 鹿野宏

 
 

第5部 「ナナオ最新ディスプレイのご紹介」
株式会社ナナオ
ソフトウェア技術開発部 
山口省一

 
 

http://denjuku.gr.jp/seminar/_images/yama_3.JPG

個人的な感想ですが、いつも山口様に電塾に来ていただき、新商品等の説明を受けるのは、全く贅沢だと感じています。


さて、進化し続けるナナオのディスプレイ。こんどは、センサー内蔵の ディスプレイを開発してしまいました。それが「CG245W」。スケジュールによるセルフキャリブレーションが行え、ベゼルより自動で小型センサー(フィ ルター方式)が現れるのですが、なんともその動きが滑稽でなりません。ついつい忙しくてキャリブレーションをする間隔が予定より開いてしまうなんてことは よくある事だと思います。でもこれなら、定期的に自動でキャリブレーションしてくれます。

http://denjuku.gr.jp/seminar/_images/yama_1.JPG

もともとナナオはここ数年、お医者様向けの医療現場で使用されるモニターのベゼルの上に置ける同じようなセルフキャリブレーションセンサーを出荷していたようです。そのセンサーをベゼル内に収納してしまったモニターが今回ご紹介いただいた「CG245W」なのです。


さすがと思う機能としては・・・
・セルフキャリブレーション開始時に約30分のエイジングが完了しているかチェックする機能!
・カラーナビゲーター添付の「コレレーションユーティリティ」を使えば、分光タイプ等の外部センサーの測定結果に内蔵センサーの測定結果を合わせることが可能!
・縦位置にも対応した専用遮光フード
さあ、買いたくなってきたでしょ?!笑


さあ、クリック

http://denjuku.gr.jp/seminar/_images/yama_2.JPG


第5部レポート 菊池斉

 
ページの一番上に戻る ▲