電塾 2008年11月定例勉強会レポート
 
 
『秋のデジタルバラエティ』
 
 
第1部  自己紹介と良いこと探し 参加者全員
 
 

11月の定例勉強会は11月1日第一土曜日、秋葉原のUDXビル北側9階アイ・オー・スクエアーにて開催しました。
『秋のデジタルバラエティ』というタイトルで最新の様々なデジタル機器及び技術をお伝えします。

 
 
第2部 「新しい印刷表現の試み」
有限会社 fpress フジ印刷 今田 様
 
 

フジ印刷の今田さんからのプレゼンです。

フジ印刷さんは知る人ぞ知る破格値段のDMやチラシ印刷の騎手。実は私も年賀状や暑中見舞いは10年以上フジ印刷さんにお願いしています。今年はPIEにも出店し、カメラマンの動向を良く知る印刷会社さんでもあります。

今田さんは長年印刷畑にいた方。彼から見て印刷と写真データの本質の違い、そしてどうすればそれを近づけることができるか?より魅力的な印刷上がりにできるか、ということを製版、印刷の側からお話しくださいました。

私たちが見るディスプレイ上の写真は色域が広く、階調再現も自然界には劣るもののきわめて広い階調を再現します。それに対して印刷はダイナミックレンジがそれよりも狭く、色域も小さいものになります。そこで、元の印象を維持しながら、ダイナミックレンジを圧縮していくこと、色域を圧縮していくことががとても大切であり、難しいのだと語ります。

いま、Photoshopに標準で搭載されているJapan Color 2001 CoatedはかつてのUCR(アンダーカラーリムーバブル)似た傾向を持っており、濃い部分(今田さんは「ブラック」という表現をしていました)の再現力に関してはJapan Standard v2の方が黒が締まって再現性が高いともおっしゃいました。また、墨判が50から55以上は真っ黒になってしまうともおっしゃいますが、私にはその意味がよくつかめませんでした。(当然CMYも同時に乗るからほとんど黒く見える、ということでしょうか?)

狭い印刷のダイナミックレンジを上手に活用するために、ハイライト(紙白が見えるキャッチライトではない)は5、3、3、あるいは3、2、2になるように、というお話もされました。これはCMYの数値です。インクの濁りを打ち消すために常にシアンがマゼンタ、イエローよりもほんの少し多めになるようです。ここを押さえたら、次はニュートラルグレイが重要だと言います。

ここから実際にニュートラルグレイを安定させるためにRGBでもなく、CMYKでもなく、Labで調整しましょうというのが本日の本題でした。LabのL値は明るさ、a、b、チャンネルが色差を表し、そのゼロ点が無彩色になります。これを活用して、Lチャンネルで階調を整え、abチャンネルでグレイを合わせると、色かぶりを起こしていた写真も色調が整い、ダイナミックレンジも印刷用に押さえることができるという実演をしてくださいました。元もこの部分は印刷であろうがRGBであろうが、どちらにしても重要な部分なのではないでしょうか?

今回はあくまで“印刷」の側からお話しで、CMYK入稿を前提としたのが今回のお話です。今田さんからは印刷会社からの立場で、今よりもよりよい印刷物を得るに当たっての、現実的なプレゼンテーションでした。

レポート:鹿野

 
 
第3部 「新概念の新技術 CBLレンズ」
株式会社TOKYO TRADING ご担当者様
 
 

CBLレンズは2年ほど前から韓国で開発され、発売されているもの。ホワイトバランスをできるだけ根本的なところで取得しようと言う考え方のものです。

ホワイトバランスがきちんと撮れていないと、諧調性、解像度、鮮鋭度にも悪影響を及ぼすのは当然。また、色かぶりも当然被ることになります。

池田氏は「ゾーンシステム」の応用ではフルカラーのバランスをあわせることは不可能だと言います。(個人的には現在のシステムのデジアtルカメラ自体が「RGBグレイバランス」基準なのであまり変わらないとおもいます。むしろ分光システムで現象を捉えようという場合はかなり有効な気がします)

ともあれ、CBL Lenz を使用することでホワイトバランスをより、適正にとり、さらに諧調性、解像度、シャープ感を得ようという考えかたで、私も正解だとおもいます。

CBL Lenz は集光レンズ、ミックスボード、リフレクションボードの三層からなり小さな面積で、より多くの光を演算しようとしています。「集光レンズで集めた周囲の光をミックスボードでスペクトルに分解し、それをリフレクションボードでイメージセンサに向けてはね返す」というのがその観念のようです。

技術的な内容には詳しく触れていませんが、「光を13色の原色として選定し、減色法と加色法の原理を応用し、独自の素材とミックスして高密度の粒子に固体化した」ものだそうです。なのでレンズの裏側にあたるグレイの部分も[フルカラーバランス」のセッティングに効果を発揮するそうです。

使用法の注意点は自分が光を遮らないように、また、ミラー部に光源がそのまま写り込まないように、画面の70%はCBLレンズが占めるように撮影することが必要だそうです。

実演後、いくつかの事例をあげて、その有効性をお話くださいました。私も一台お借り致しましたので、近いうちに実際に使用したレポートを提出したいと考えています。

レポート:鹿野

 
 
第4部 「ソニーα900と広色域ノートブック」
ソニー株式会社 
永井 様 安原 様 上田 様 水口 様
 
 

まず最初はついに発売されました35mタイプとしては最大の2400万画素を誇るα900の登場です。永井様が司会でプレゼンを企画、開発のご担当者様から夫々披露していただきました。面白かったのは会場左からボディに50mmレンズを付けた950g程度のセット(これが2400万画素!)そして右から縦位置グリップ(285g)とVario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM (955g)…余談だけれど、このレンズのMTF曲線は凄い。グラフだけ見て感動しちゃった…電池2ヶ(156g)合計2246gの重量級セットが廻され、皆、重さと軽さに声をあげていました。

プレゼンの内容を細かくレポーオするととんでもない量になってしまうので、気になった、あるいは個人的に気に入った部分をレポートします。4枚の大型パネルでその画素数の高さを示しながらのプレゼンは、いかにして巨大画素を850gの軽量なカメラ内部で高精細、高画質、高速処理、信頼性、を維持して作ることができたか、液晶やボディ構造へのこだわり、システム性、AFの精度の高さという点を強調して進められました。
高精細、高画質、高速処理、信頼性、は、画素ピッチはα700で5.5μm、α900で5.9μmと拡大しながらも、画素量が二倍となっている点、センサー内部と出口の両方でノイズリダクションを行なっているのでノイズが非常に少ない点、画像処理プロセッサを二基搭載してデータ量が増えたのを高速で演算することでロスタイムを極力減らしていること(デュアルビオンズ)。オートフォーカスの高速、追随機能の高速化に設定をアシストするインテリジェントプレビュー(ホワイトバランスやクリエイティブスタイル、露出補正などの結果がその場で確認できる)
効き幅と安定性を向上したDレンジオプティマイザー、マグネシウム合金製のボディ、ボタンやダイアル類はシーリングを施し、ソニーさんならではのスタミナバッテリーを搭載しています。

特にファインダーに関してなみなみならぬ力の入れようが私たちにも伝わってきました。ファインダーの明るさ、ピントの山のつかみやすさに定評があるα9をしのぐ高性能は数々の工夫の上に成り立っていました。完璧なフレーミング性能、開放感と広大な視野、高い像性能を誇ります。フルサイズのペンタプリズムであるのに全体は以外と小さく、それも一から設計を見直して無駄を極力排除した成果だと言います。

既に発売されているヘッド部が横に回転するストロボも披露されました。立て位置でも横位置でも同様のバウンズが可能な優れものです。

さらにメンバーが交替し、入力デバイスのプレゼンの次は出力デバイスの一つ。VAIOのノートブックとデスクトップマシンの番です。Windowsの世界ではあまり重きを置かれてこなかった「写真を撮り、見て編集するための」ノートブックとデスクトップ機をソニーが作ったというのも何だか納得できます。

こちらはパブリシティ担当の朝倉さんが司会を務め、
設計の青木様からノートブックとしては世界初となるAdobeRGB対応液晶開発秘話
企画部の近藤様から写真編集
企画部の梶尾様からSSDの紹介
同じく企画部の番場様からVAIO Movie Story
の総勢5名登場です。

このノートブックはコンシューマ用途としてはおそらく世界初の「写真を扱うために」デザインされたWindows機。基本的に画像を扱うのはMacで表計算はWindowsが得意。これが世の常識。それを大きく覆して登場したのがこのVAIO TYPE A ノートブックというには無理があるんじゃないか、と思うほどの大きさ。実はハードディスクが二基搭載できる。ディスプレイはAdobeRGB色域をカバー、光源はLED、CPUはもちろんビデオボードも相当おごっている。1980×1080というノートブックにしては広大な作業スペースを持ちます。(Mac Book Pro 17インチが1980×1200)

このマシンが高いパフォーマンスを発揮できるのは、SSDを搭載しているからです。SSDって何、と聞かれて解んない人は、ちょっと時代におくれている。ああ、それ僕のノートブックに入っているよ、という人は進みすぎているかも。ちょうどそんな感じの時期の技術で、シリコンで作った記憶装置のこと。記憶装置には熱、磁気記録のハードディスクが有名で、容量対単価も安く、多いに普及しているが、その記録、読み出しスピードは既に飽和点にったしている。(記憶容量と値段はこれからもどんどん進化し、ものすごいものになるだろう。これに関してはいまでも倍々ゲームを更新している…当然スピードもやや高速になるだろうが…。)これが大きなデータを使用する画像処理(特にPhotoshop系)では必ずボトルネックになってしまう。
それに対してシリコンディスクはメモリーカードの集積体のようなもの。必要なデータを一気に読み出し、書き込みができる。そのスピードも今後さらに高速か絵の道が用意されている。つまり最後のボトルネックを一気に解消してしまえるのが、いかんせんまだ値段が高い。当然容量の集積化が進んでいない。つまり過渡期の技術なのだがソニーは世界中でも最もこのSSDを採用しているメーカーだといいます。

それに故障率が驚くほど低下する…。アジェンダで見せていただいたハードディスクとSSDの比較アニメーションはとても面白かったんで、ぜひ掲載したいところですが、これはちょっと難しいでしょう。

また、このディスプレイはICCプロファイルが添付されており、OSベースのカラー・マネージメント・システムができる…Windowsって今更こんなことを「特記」できるのが凄い。UDMA対応のカードスロットも標準で搭載しているのはなるほど!と思わせます。

さらにTYPE R は液晶一体型の本格的なデスクトップ。一体型なのに驚くなかれ、ハードディスク一基とSSDを二基搭載できる。メモリーも凄い。ディスプレイも凄い。ビデオボードもおごっており、おまけにCFカードスロットも搭載。このマシンを陳列したディスクは黒山の人だかり。ほとんど写真を撮ることができませんでした。

また、VAIO Movie Storyという超簡単なムービー編集ソフトの紹介もありました。これを見て私のとなりのビデオをお仕事にしていらっしゃる方が、うなり声を上げていました。本当に3ステップでいくつものショートムービーを編集できちゃうんですもの。私もびくりしました。

当日はプログラムが詰まっていることもあり「ご質問の時間はありません」と前置きされていたのですが、質問したい方々がとても多くいらっしゃったようです。当日消化不良でご質問がある方はDENJUKU WEBの BBSへどうぞ。勉強会に出席しプレゼンを聞かれた方で、質問のある方はBBSに【勉強会VAIO質問】と明記して書き込みをしていたださい。後ほどまとめてお返事致します。

レポート:鹿野

 
 
第5部 「三菱電機グラフィックス対応ディスプレイ普及化への挑戦」
三菱電機株式会社 村田 光司様 山内 浩様 谷添 秀樹様
 
 

三菱電機株式会社が電塾に初登場したのは5月のディスプレイ大集合の時だった。その中で、三菱さん…というより村田氏のお話が一番印象に残る講演だったと記憶している。そのお話の最後に「誰でも簡単に、しかもほとんどただでできるカラーマネージメントシステムを用意しつつある」と謎の言葉を残して去っていきました。

そしてついにそのシステムが出来上がったということで6ヶ月後の今日、「EASYCOLOR!2」のお披露目となったのです。


一人でも多くのユーザーにカラーマネージメントを体験してほしい、という願いを混めて作られたこのシステムは通常は「環境光を整える」ところを、「環境光に順応する」という逆転の発想で構築されています。
私には、機器に頼らないシステムでどうやって白色点を持てるのか、謎…というっか「眉唾」だったのです。筆者はモニタキャリブレーションがデジタルフォトの第一歩と考えていおり、「デジタルカメラよりもコンピュータよりもまず第一にディスプレイに投資するべき」というのが持論で、アドビガンマなどの測色機を使用しないキャリブレーションなどではまともなキャリブレーションは不可能だと思っていました。また、環境光を整えなくてはどのように高価なセルフキャリブレーションタイプのディスプレイも絵に描いた餅、と長年言い続けてきました。

このシステムが採用する方法論は大きく分けて三つ。OSDなどの操作をさせない「簡単さ」プロファイルの核となる情報はディスプレイ本体から引っ張りだしてきているのです。ほとんどのディスプレイは内部にそのディスプレイの仕様として設定されている赤、青、緑のピーク情報を「設計値」として情報を持っている。これを読み込んで基本プロファイルを作成するのがみそだ(※)。この「設計値」を読み込む仕掛けがDDCというもので、OSD操作からの開放はDDC/CIということになります。基本的なカラースペースは本体から取り込み、現場の明るさと色温度はたった一枚の印刷物と人間の目を使用します。

※パソコンは起動時にプラグアンドプレイを実行するためにDDCという機能を使用してディスプレイからEDIDを取り込み、その中に記述されている機種情報(INFファイル)を読み込む。ここに「設計値」が用意されている。さらにDDCを発展させた「DDC/CI(Display Data Channel Command Inter-face)」という仕組みによりディスプレイとパソコンの間で相互に通信することが可能となるため、OSD(On Screen Display)よりも簡単にディスプレイを調節・設定できるようになっている。

その操作は以下の通り

1.「EASYCOLOR!2」上でサンプルのプリントと目視で、明るさをあわせる。
2.さらに必要であればマゼンタ/グリーンのずれを合わせ込む。
3.その結果をプロファイルとして作成
というたった3ステップ、2分ほどの操作(実際にはこの段階の前にEDIDを取り込んで簡易プロファイルを作成している)のですが、ちょっと熟練すると、下手なキャリブレーションソフトを使用するよりも気持ちのいい合い方をするようになります。それはキャリブレーションカーブをゴテゴテといじらない簡単明瞭なコンセプトと詳細モードが持つ、人間の目で最も気になるG/M方向のコントロールを調整できるからでしょう。

会場では実際に通常の会場の普通の蛍光灯の照明下で実演され、見事に印刷物とのマッチングを見せていました。(ほとんどのカラマネツールは会場の照明をキチンと把握、測定できていないと、結局“合わない”ということになってしまうのです)この時点で目指しているのは60点そこそことおっしゃいますが、いやいや、どうして、かなりのものです。特にあかるさと白色点を交互に追い込める仕様は秀逸です(私も実は普段から色温度と明るさは何度か往復して合わせていました)し、通常はあまり触らないG-M方向の色温度の相関差を目視で調整できるのが特徴だといえるでしょう。

特に輝度を下げきれないディスプレイに対して以上のような方法論で80カンデラ程度まで輝度を下げることができる方法論を話されました。

たった一枚の印刷物とアプリケーションだけで、これだけのことをやってのけてしまう
「EASYCOLOR!2」、現時点ではWindows機、しかもVistaのみの対応というのがあまにもったいない。できればXP、可能ならMac OS Xにもぜひ対応してほしい一品です。

 
 
第6部 「マイクロフォーサーズ規格とLUMIX DMC-G1」
パナソニック株式会社
マーケティング部 大野 様 井上 様 中嶋 様 安野 様
 
 

10月30日発売の小さい軽いと話題のLUMIX DMC-G1の紹介です。

まずはマイクロフォーサーズ規格を策定した意図から。

デジタルカメラの市場動向ですが、 一眼レフ市場に限って言えばキヤノンどニコンが独占している状態です。それは プロダウン型のヒエラルキー(プロユースのカメラを頂点としたピラミッド構造)を構成されています。

ここ数年、デジタルカメラを手にするユーザーで フィルム一眼の経験のない女性ユーザーが登場してきました。

初めて一眼レフを使用するユーザーの増加は、新たな市場の可能性があります。
ここにパナソニックの調査があります。コンパクトカメラユーザーの20%は一眼レフを検討後、断念していると言うことで、その理由は大きい重い大げさ難しいという点です。

Gシリーズは新世代一眼の創造です。今まで一眼レフカメラを断念してきた潜在的なユーザーに向けて作られたものです。

マイクロフォーサーズはフォーサーズの撮像素子をそのまま使い、フランジバックを半分、マウント口径を6ミリ縮小したものです。さらにレンズマウントの接点の信号ピンを2ピン増やしました。これはライブビューのためと将来搭載される動画のためと言うことです。

レンズに関しては上位互換、つまりG1ならすでに発売済みのフォーサーズのレンズはすべて使えると言うことです。さらに面白い副産物として フランジバックが20ミリと短いため、マウントアダプターがあれば世界中の他社レンズも使用可能になってしまいます。これはすでにフォトキナ2008でもサードパーティのメーカーが見に来ていると言うことで、近いうちに発売になるでしょう。

パナソニックとしてはフォーサーズのユニバーサル思想に賛同していることは変わりないことで、その部分でのバリエーション展開がマイクロ・フォーサーズになったと言うことでした。

一眼タイプで3色展開というバリエーションはたぶん初めてではないか?と言うこと。赤ボディは シャー専用と一部のマニアには言われているそうです。

一眼初体験のユーザーでも簡単に使える、また、気合いを入れて首から提げる、、、みたいなことはないように作ったそうです。そのコンセプトは「女流一眼隊」という訴求でもおわかりでしょう。

ライブビューファインダーは業務用ビデオのものを流用しているそうでかなりのコストが掛かっているそうです。 
再生画がファインダーで見られたり、視野率100%に出来るなどメリットは多いのですが、問題はAFです。他社のデジタル一眼では位相差AFを使っています。ライブビューファインダーの特性上、位相差式は使えないのでコントラストAFで速いもの、という開発が必要でした。

高速化のポイントはレンズとボディの通信ピンを増やしたことと、新開発エンジン、新開発ライブモスです。 

高速化されただけではなく位相差AFよりシビアなピント調整、 ピント位置の移動も可能になりました。さらにその半径の調整を小さくすればピンポイント設定も出来ると、ライブビューファインダーのメリットを最大限に生かしています。

ライブモスセンサーをはじめ、すべて自社製ということで、ソフト、ハードの両輪でパナソニックならではの商品になったと自負していると言うことでした。

ちなみにですが、会場にいた女性には非常に受けがよいG1でした。特に赤ボディは「カワイ?」と好評でした。手の小さい女性にはこの大きさがちょうど良いのでしょう。

また、男性にとっても、いつも持ち歩くスナップ用のカメラとしてほしいという声が多かったです。高級コンパクトを使っている人も多いのですが、デジタル一眼との間を埋める商品として、非常に注目度は高いと思います。

レポート:湯浅

 
 
午前の部 「デジタルフォト入門講座2008年版第9回」
玉内公一運営委員
 
 

午前の部は日本全国を講演活動で走り回り、何冊もの写真関係、デジタル画像関係の書籍を執筆している玉内さんのセミナーでした。

この午前の部は当初、デジタル初心者に向けての時間から始まっていますが、今年春から運営委員各個人の自由なテーマでのセミナーになっています。参加者はデジタル初心者ばかりというわけでもなく、、毎月勉強会に参加されているような常連の方も多く、むしろ上級者と言っても良いくらいの人たちが集まってきます。玉内さんもこの点をどうターゲットとして絞るか?難しい判断だったと思います。

出だしはカメラで撮影されたままのJPEG画像がRAW記録された画像よりもきれいになってきているのではないか?という問いかけから。

ここ数年、新発売されたデジタルカメラでは、適正な条件で撮影されたものなら非常にきれいな画像を記録できるようになってきました。これは10年以上もデジタルカメラの変遷を見てこられた玉内さんのご意見です。以前はRAWで撮って一生懸命現像して、、、みたいなことをやらないと、撮って出しのJPEG(カメラで記録したままの)では、厳しいものがありました。カメラメーカーの技術革新、新機種の投入により、数年のうちに飛躍的な進歩をしたのがカメラ内生成のJPEGと言えましょう。

その点をいろいろな事例を挙げて検証されていました。

また、お仕事柄、いろいろな画像ソフトに触れる機会が多いのも玉内さんならではと言えましょう。最近はまっていらっしゃるVivezaの解説にも時間をかけました。そのメリットは画像が劣化しない(再レンダリングしている)、テクスチャーが違うところにはかからない、Photoshopでの調整レイヤーで調整よりもビベザはヒストグラムがきれい、一回でいろいろな調整が出来るのでレイヤー数が少なくなるなど、多くの点を挙げておられます。

また、画像の調整では、何を見せるか? 何を見せたいか?を常に意識すること。それをまず決めてから調整に入るという極意を強調されてます。

見せたいところのコントラストを付けること。そして、なぜコントラストを付けるのか?を意識。ローカルコントラストとトータルコントラストを意識することにより自分が伝えたいものを伝えられる、、、アナログ写真でも玉内さんは相当な知識と経験があります。それを踏まえての言葉にはデジタル写真でも共通する重みがありました。

レポート:湯浅

 
 
今月の一枚
 
 

真剣なまなざし