ProDaylightAirを使ってみました。
 
 

動画を仕事にし始めて1年半が経過してきました。その間、カメラはどんどん進化し、不具合が解消され続けてきました…。コンユータも進化ましたが ソフトウエアのそれは驚くほどです。その中でほとんど進化していないのが照明装置でした。


蛍光灯ライトは出力が弱く、その割りに筐体は大きく重く、演色性が高い蛍光灯はさらに暗いし…。個人的には満足できる物が無かったのです。


LEDライトもほとんどは出力だけを重視し、発熱は大きいし演色性は最低。安定するまで30分はかかるという物がほとんどでしかもまだ高価です。


HMI は素晴らしいのですが、高価で手が出ませんでした…これまでは。


これらの理由で私はハロゲンランプをメインに使ってきました。その最大の理由は暖色系の演色性が高いこと。そして軽いことと従来のアンブレラなどが使用できることでした。これなら、ロケでも気楽に持って行けたのです。最大の欠点は自然光とのマッチングが悪いこと。元も私の仕事では室内の人物取材がメインでしたので窓さえ塞げば結構使えていたのです。


そんなときにプロフォトから、ProDaylightAir が発表され、使用してみる機会に恵まれました。金額的にはちょっと高価な新品のストロボを購入するのとあまり変わらない金額です。気になったのはファンのノイズ、そして効率でした。これが上手くいけばスチールも動画も照明機材はこれだけでいけそうな感じです。

 
 

いくつかのHMI を試したことがあるのですが…そのほとんどはでかくて重くて、ファンの音がうるさく、動画に使おうとすると躊躇する物でした。おまけに真上や真下に向けると必ずトラブルが発生すると言う不自由な物でした。


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でも、プロフォトのProDaylightAir は一体型のストロボと同じ大きさ(同じボディを流用しています)で、ファンはものすごく静か。


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内部に温度センサーをいくつも付けていて、微妙にファンの回転をバランスさせているのだそうです。空気は下部に開いたこのメッシュ部分から取り込み前面のランプ側から廃熱する仕組みだそうです。


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おかげで冷却するための空気の流れもバランスよく仕上げられ、真上や真下に向けても問題ありません。


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バラストは放熱効果をよく考えており、こちらはファンレスです。出力は被うがそうであるように最大から50%までのコントロール可能。「それ以上は絞れない」これはHMI 仕様なのだそうです。


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点灯から3分で安定します。このくらいならLEDの30分に比較して、「すぐに使える」と思います。構図を作っている間に3分なんてすぐに立ってしまいます。

フリッカーもコントロール可能で、もし、スローモーションを撮影しても十分に対応できる周波数まで備えているようです。


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今回はバンクボックスしか借りることができませんでしたが、パラソルアダプターも準備されるそうです。これは私にとってはとても大きな事です。パラソルはいろんな意味で手ばなせないのです。個人的には…私の場合スチールと同じようなライティングで撮影できるとが1番の問題なのです。


私のスタジオはこのところストロボを増やすことをしなくなりました。一つはそこそこの数がそろっていること、もう一つの理由は動画では使用できないためでした。でもこのProDaylightAirには心が動きました。スチールでも、動画でも使える光源の存在はとても気になります。


現在は800W のものだけですが将来的に400Wと1600Wが用意されているようです。このラインナップが完成すれば日本のように狭い場所で撮影しなければならなくとも細やかにライティングができるでしょう。特に400Wは私が今、一番期待している照明装置です。

 

 
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