■これまでの履歴■

<第13回定例セミナー> 2008.9.20

   

鹿野宏氏(電塾本部運営委員)による

『デジタルフォト講座 BASIC』第5章

   
 

   
  レポート  阿部和史

 前回の講義の続きということでセコニックのグレーチャートの話から講義が始まりました。

このグレーチャートを使ったD70とD700のニコンのデジタルカメラで撮影された
データーを実際に検証といった形で説明されました。
 D70のほうはプラス2.5からマイナス5.5までの合計8段ほど
D700のほうはハイライトプラス3からマイナス側は5.5と
一見プラス側に0.5段のダイナミックレンジが広がっただけのように見えますが、
実際はマイナス5.5側をトーンカーブで引き上げてみるとD700のほうは
しっかりトーンが残ってるのを確認できしかもノイズも少ない状態であった。

見えない部分でもD70とD700とでは確実なデーターの改善がなされていることがわかった。

セコニックのグレーチャートはこれらのカメラごとのダイナミックレンジを
データーとして露出計の中に入力するためにあるもので撮影中にダイナミックレンジから
はみ出す部分が確認できライティングを作るうえで有益な情報を得ることができる
ツールであると話されました


次に基本ということでフォトショップの環境設定についてお話されました
 一般カラーピッカーはデフォルトのアドビが好ましい画像補間方法は
バイキュウビック法を選ぶとよい
CS3からはこのバイキュービック法も3種類となり鹿野さんはシャープネスが
弱めにかかる滑らかを選んでいるとのこと、画像をを確認してシャープネスが弱い場合は
追い掛けすればよいので弱めにかかる滑らかを選んでいるとのことニアストレイバーは
CGもしくはメタル、ロボットなどエッヂの効いた画像がほしいときに、
バイリニアはバイキュウビックよりさらにシャープネスが弱めにほしいときに選んでいる

チェックボックス
ブリッチの立ち上げ 頻繁にブリッチを立ち上げる人は
ここにチェックを入れているとフォトショップの後に起動する。

ブリッチはフォトショップの後に立ち上げるのが基本で先にブリッチを立ち上げると
フォトショップのパフォーマンスが悪くなるので注意が必要。

そのほかスクロールホイールでのズームはデフォルトではチェックされていないが
使うと便利である。
ファイル管理サポートされているRawファイルではAdobeCameraRawを優先に
チェックを入れておくとそのファイルをダブルクリックすると自動的にそのソフトが 立ち上がる
また逆にいつもほかのソフトで現像している場合はチェックをはずしておいたほうがよい。

パフォーマンス
そのパソコンのメモリー量にもよるがフォトショップへの割り当ては1ギガ以上が望ましい
自分のOSがどのくらいのメモリーを使用しているのかを調べその分に少し余裕を持った分だけ
あけてフォトショップに割り当てるとよい。
ヒストリー数は多いとそれだけ仮想メモリーに負担がかかる
バッチ処理などをする場合はヒストリー数を少なくするとパフォーマンスが向上する
仮想記憶ディスクはCS3より優先順位が選べるようになった自分の作業空間に適した
多めの空間を割り当ててあげるとよい
キャッシュレベルに関しては古いパソコンを使っている場合はデフォルトの6でいいが
早いマシンを使っている場合は1でもさほど変わりない
カーソルに関してペイントカーソルはブラシサイズをフルサイズにして
ブラシの先端に十字を表示して使用しています
画像の影響するすべての範囲が把握できなおかつ中心も明確にわかるためである
その他のカーソルは標準より中心が明確にわかる精細をお勧めします

トーンカーブ
新規調整レイヤーを使ってことによって後から調節が可能である



以上のようなことが話された
鹿野講師のレクチャーはどれも実用的なものばかりで普段からフォトショップを
使っている人にとっても気がつくと便利なことなどがこと細かに紹介された。
特にフリーランスで一人で勉強している人にとっては発見が多く非常にためになるものだった。

 
 
 

 

 

 

 
写真 藤山武