■これまでの履歴■

<第13回定例セミナー> 2008.8.30

 
鹿野宏氏(電塾本部運営委員)による

『デジタルフォト講座 BASIC』第4章

   
 
 
レポート  舟田憲一

『デジタルフォト講座BASIC』第4章と題されて開催された今回のセミナーでは、
画像をコンピューターで処理する為に必要な三つのエレメント

   『ディスプレイ』

    『適切な環境光』

    『キャリブレーションツール』

とし、それぞれを松竹梅の3パターンに分けて適切な使用方法を含めた紹介をして頂いた。


今現在販売されている『ディスプレイ』や『キャリブレーションツール』、
コンピューターで画像処理を行う際の『環境光』を、価格帯ごとに画像を用いて見せて頂いた事により、
今自分が使用している機材がどの程度のものなのか、そして更なるステップアップを図るには
何が必要なのかを見出す事が出来た。


続いてお話し頂いたのは、画像を劣化させない方法としてどの段階で現像処理をするか、
撮影時の画像サイズの設定による違い、現像後の画像データの取扱いについてであった。

デジタルカメラ内の小さなハードディスクでJPEG変換した場合と、
Macなどの大きなハードディスクを使ってJPEG変換した場合の違い、
カメラ内のL・M・Sなどの撮影サイズ設定による画質の変わり方、
何度も保存を繰り返す事による画質の劣化がどれほどのものなのかを、
実際の画像を用いながら紹介頂く事により、実に分かりやすくその差を実感する事が出来た。

多機能化したデジタルカメラは実に便利な道具になっている反面、
撮影時に使用方法などを悩んでしまう事がある。

仕事で写真を撮影する際に使用方法でもたつく事は出来ないので、必要な設定と不要な設定を
予め知っておく必要があり、そうすることによってファインダーを覗く時間より
カメラのバックモニターを眺めている時間が長くなることがなくなる。
その『必要な設定と不要な設定』を知る事が出来たのは、今後の撮影に大きく影響する事であろう。

今回のセミナーでは会場内にデジタルカメラと照明機材、モニターを持ち込み、
カメラのヒストグラムを見ながら撮影するなど実際の撮影時に使えるやり方を見せて頂く事も出来た。

デジタルカメラでの撮影時にあると良いグレーバランスカードの使い方、
ヒストグラムの仕組みとその活用法、
モニターと印刷それぞれの明暗や色を再現出来る範囲の違い、
色補正をする際にしてはいけない事、
ハイエンドライトとハイライトの違いなど様々な事を教えて頂いた。

デジタル撮影時と、コンピューターでの処理時のそれぞれに

     『あると良い物』

を実際に見せて頂きながらのセミナーであったので、実に分かりやすく、
今後何をすれば良いのかを見出せたのは本当に良かった。


一週間に渡り全国各地の講習会に講師として参加し、
その最後を締めくくる東北電塾のセミナーでもまた、受講者の今後のデジタルライフに
多大な影響を与えて下さった鹿野先生、本当にありがとうございました。

著書の『デジタルフォト講座BASIC』を参考に、復習と予習を欠かさぬように致します。


また次回もどうぞよろしくお願い致します。


今回は(株)アスカネット 工藤哲さんにお出でいただき、商品の説明・紹介を頂きました。
見本も沢山お持ち頂き、とても参考になりました。
ありがとうございます。

 
 

 

 

 

 

 

 
 
写真 藤山武