■これまでの履歴■

<第12回定例セミナー> 2008.6.21

 
鹿野宏氏(電塾本部運営委員)による
●第2章コンピュータ
●第3章デジタルフォト
   
  
 
レポート  舟田憲一

今回は、毎回様々な資料を使って解りやすく説明して頂ける鹿野宏氏を迎え、コンピューターについての
「解っているのに解っていない事」
な常識と非常識、デジタルフォト関連としてイメージセンサの構成、レンズ構成、モアレの理由、
偽色についてなどの内容で解りやすく解説して頂きました。


「コンピューターは超高速」なので、衝撃を与えてはいけない。

「コンピューターは超高精細」なので、周りにはホコリなども無いようきれいにしておかなくてはいけない。

など、この程度の事はどなたでも何となく知っている事であると思いますが、それが実際
どの程度「超高速で超高精細」なのかを今回のセミナーに参加する事によって知る事ができ、
いつもきれいにしてあるとご好評頂いている私のパソコン周辺環境を、再度考えさせられるものでした。

地球の地上6メートルの高さを、スペースシャトルが大気圏に再突入する時のスピードで飛んでいる状態。
タバコの煙の粒子ほどの大きさのゴミでさえも重大な影響を与えてしまう。
これがパソコンのハードディスクの超高速さであり超高精細さである。
稼働中のコンピューターを動かさない。
動いている新幹線の、座席のテーブルに直置きしてパソコンを使ってはいけない。
ハードディスク周辺はいつもきれいにしておきタバコは吸わない。
それだけ気を使って大切に扱う事が、パソコンを少しでも永く使用するポイントであるという事が解りました。
が、鹿野氏からはそれ以前の、それ以上に気をつけなくてはいけないことも教えて頂きました。

「コンピューターまたはハードディスクを購入してから3時間程度の稼働確認」

今まで考えた事もありませんでしたが、購入後初稼働3時間以内でハードディスクが壊れることが、
稀にあるとのことでした。

3時間!?
私も今までに何台かのパソコンを購入してきましたが、初稼働3時間以内にバックアップの無い
大切なデータを、そのハードディスクに入れた事が何度もありました。
氏は必ず大切なデータは3つも4つもバックアップを取っておき、
尚かつ購入後3時間は様子を見る事をかかさないそうです。
ハードディスクの寿命は一般的には5年と思っていた方が良いそうです。
中には2〜3年を経過すると急に故障する危険性があるため、
画像などを扱う仕事で重要なデータなどがある場合は、
壊れてからでは取り出す事が出来なくなりますので、必ずバックアップを取るなどの
対応をしておいた方が良いそうです。

「解っているつもりが解っていなかった」こと、他にも沢山あると思います。
このセミナーに参加する意義がここにも見出せました。

私がメインで使っているパソコンも、購入してからそろそろ2年が経とうとしています。
そろそろ新しいものを購入する事を考えた方が良いようです。

その他「デジタルフォト」に関して、
「イメージセンサの構成、レンズ構成、モアレの理由と解決法、偽色はなぜ出来るのか」
など、何度でも確認したい内容のセミナーでした。

デジタルカメラで撮影をし、それを納品してお金を頂くことを商売としているからには、
最低限を知り、胸を張って仕事ができるようにしておくこと。
私を含めこの電塾セミナーに参加している会員の皆さんは、自分が撮影したデジタルフォトに対して
責任と自信を持つ事が出来るよう、日夜勉学に励んでいます。
もちろん電塾以外のセミナーや自分なりの勉強の仕方でも良いのかもしれませんが、
普段何をされている方に習うのかという事にも、大きな差があると思います。
私の様に少しでも不安がある方には是非参加して頂きたいと思います。

次回鹿野氏に講師をして頂くセミナーでは、実際に撮影から納品までを見せて頂ける
との事でしたので、また是非参加したいと思います。




実は毎回セミナー終了後に行われる『夜学』でも、非常に内容の濃い充実したお話が伺えます。
いつもは高速バスで参加しているため、なかなか『夜学』までは参加できずにおりましたが、
今回は久しぶりに参加させて頂きました。

実に様々な話が飛び交い、こちらもまた毎回参加しない手は無いと思いました。
例の三脚は私も早速購入したいと思います。



毎度わざわざ東京よりおいで下さる鹿野さん、本当にありがとうございます。
また次回もどうぞよろしくお願い致します。

 
 

 

 

 
 
写真 青木真人