第42回九州電塾セミナーレポート

九州電塾11-01

1月29日
2011年最初の九州電塾セミナーを今回も九州産業大学視聴覚教室をお借りして開催しました。
最初に2010年皆勤賞の表彰式を行いました。今回2度目の受賞は、荒川さんです。去年の全国大会で早川塾長からいただいてきた表彰状を佐口支部長から渡してもらいました。
授賞式を終えて、セミナーの開始です。今回はCaptur One6.0のセミナーを(株)DNPフォトルシオの川口さん、小山さんにしていただき行いました、1年前にCapturOne5.0が発表され
1年でメジャーアップデートとなったわけです。そして今回つい先日3日前に発表になった、PheseOne IQ180・8000万画素デジタルバックのお披露目も行われました。
まず、今回出席の皆さんを産大のスタジオで撮影を行いその画質を見させていただきました。これがすごい、ベイヤー配列の撮像素子はその性質上モアレや、偽色はどうしてもでてしまいます。




























しかし8000万画素のデータはモアレがでにくいというか発生していません。ほんとに偽色もモアレも出てないんです。ンーンすごい。(まだIQ180は製品版ではないので今後は更なる性能アップが図られるのではないでしょうか)
このカメラで撮るとRAWデータは約100メガぐらいですが、現像するとTIFFで約250メガぐらい、16bitで保存すると500メガぐらいになるそうです。1枚のCDに1枚の画像しか保存できないんです。
確認も高精細な液晶表示画面とタッチスクリーンによる操作で非常に扱いやすくなっています。今までのPhase Oneの液晶表示画面ががあまりに古かったので、その進化はすごいものがあります。
また今はピンチアウトなどはできないのですが、将来はファームウエアーのアップデートで、iPhoneの様に表示操作ができるようになるそうです。
画像確認もiPhoneやiPadを使用して8000万画素の画像をリアルタイムに確認できるCapture Pilotのデモも行いました、Capture Pilotでの操作でマーカーがつくんですが、これはカメラマンにとって本当に良い事なのかどうか
ちょっと複雑なところです。カメラの紹介が終わり、Capture One6.0の新機能を中心に紹介が行われました。今回の目玉はキーストーンではないでしょうか、キーストーンとはPhotoshopでいう、レンズ補正です。
パース修正がPhotoshop以上に簡単に行えます。ガイドを表示し、まっすぐにしたい部分に合わせれば自動的にあおり補正が行えます。そして面白いのは補正を行うと、どうしても周辺で画像がカットされますが、キーストーンではカットせず残す事が可能です。これにPhotoshopのコンテンツに応じた塗りつぶしをうまく使えば、ワイドレンズでのあおり補正に余裕が生まれます。
またスポイトマーカーがいくつでも打てるようになったので、情報をうまく使いながら、画像補正が正確に行えます。今回からルーペ機能が加わり、ブラウザ上でもサムネールでのピントチェックが可能になってます。
またレイヤーが使用できるようになり、ブラシを使って部分補正ができます。まだ機能は少し制限されていますが、今後はアップデートでどんどん新しい機能が加わっていくでしょう。
まだまだ新機能はありますが、コンタクトシートの作成もできます。合成が必要ない仕事であれば、もうPhotoshopはいらないかもしれません。Capture One等現像ソフトの進化はすごいです。
第2部は、私と佐口さんで、Capture One-Lightroom-Apertureのテザー撮影での運用を実際に撮影して皆さんにお見せしました。
まず金額、Capture Oneは5万円台、Lightroomは3万円台、そしてApertureはMac App Storeができて1万円を切る価格になりました。これはかなり安いんではないでしょうか、私は仕事ではCapture One-Lightroom、自宅ではApertureを使用して、現像管理を行っています。Capture One-Lightroomは今までにも何回も取り上げてきましたが、Apertureは今回初めてなので、それについてちょっと。
テザーは他の2製品に比べ出きるぐらいの感覚で、これはCaptur Oneが一番ではないでしょうか、しかしデータの検索、保存、バックアップは作品を制作を考えたとき、Macを使う上では一番いいのではないでしょうか。
撮影を行ったデータは検索によって後から選別、振り分けが可能です。また保存はボールドという機能で、全く同じデータがワンクリックで保存されていきます。もし万が一MacがクラッシュしてもほかのMac上に全く同じ状態のものが再現できます。また編集も拡張トーン編集や、ブラシを使い境界はエッジの検出により自動的にマスクを作って操作が行えます。データのアップロードやBookの制作、HD動画入りのスライドショウ等、至れり尽くせりです。
編集の画面もフルスクリーンモードにより画面いっぱいに画像を広げて行えます。ただしレンズ補正等の編集は行えないので、仕事で使うのにはPhotoshopが必要になってきます。
今回2部は時間がちょっと足らず、駆け足での説明になったので、申し訳ありませんでした。また今度じっくりやりたいと思っています。



写真   佐口正章
レポート  河口清秀