九州電塾セミナーレポート

九州電塾09-07

山笠が終わり、博多に夏が訪れた7月18日、今回も九州電塾定例勉強会を九州産業大学視聴覚教室をお借りして行いました。
最初に参加された皆さんの自己紹介を行いました。
今回は、佐口さん橘野さんの講義です。
前回早川塾長が行われた講義の復習を行い撮影の基本を考えました。
次に本題の連結撮影です、今回の参加者の中で連結撮影を行っている方はあまり多くなくほとんどの方は,スタンドアローンで使われているみたいでした。
皆さん連結撮影の重要性は理解されているのですが、なかなか実行されていないのが現状みたいです。







次に橘野さんがDPPの連結撮影の実際を行いました。Canonの場合最初にEOS Utiltyを起動します、次に保存先を指定して撮影すればあとは撮影するだけです。すると環境設定でDPPを指定しておくと自動的にDPPが立ち上がり、DPPのブラウザ画面に画像が表示される訳です。Canon純正のいいところはRAW JPG同時記録しているときにもRAWだけの表示等が選択出来る事ではないでしょうか。それからスピードが速い。
次にDPPのホワイトの取り方や調整の仕方を講義しました。
一番いいのはさすが純正の強みでレンズ補正がワンクリックで行える事です、歪曲収差は自動で直してくれるんですが、色収差パープルフリンジについては簡単には行えずそこが問題ではないかと思います。
質問の中でDPP はホワイトバランスをとったあとに微妙な色温度変更が出来ないという質問がありました。
これは僕もあまり使っていないので、あたりまえに出来ると思ていたのですが、そこが出来ないのは知りませんでした。
次にCameraRAWです、ブリッジを立ち上げブラウザ画面から画像を選択して処理に入ります、CameraRAWは基本的にLightroomと同じなのですが、操作画面が少し分かりにくくなっていますが,基本的には全く同じ事ができます。しかし設定を変更したデータの保存等ほかの画像に適用するのが少し難しく感じました。
次がLightroomの説明です、佐口さん今回はCanonワイヤレストランスミッターWFT-E4を使用した設定から始めました、Lightroomの場合は監視ホルダーを作成しそこにデータを保存しそこをLightroomが監視して別のホルダーに転送を行うという事です、この場合監視ホルダーは必ず『から』でなければなりません。また先ほどCameraRAWのときにあった設定はLightroomの場合は事前に自分用の設定を作成しておき取り込む画像に自動的に設定を適応していけます、この辺はさすが専用ソフトのすばらしさではないでしょうか。
そして複数の機種NIKONやCanonを使われている方はLightroomの方が機種に依存しないので便利なのではないでしょうか。
つぎにCaptureOne4.8の連結撮影です、このソフトの場合監視ホルダー機能は必要なくUSBをPCに接続するだけで連結撮影が行えます、このあと佐口さんがNikon Canonを接続し撮影をおこなったのですが監視ホルダーからの転送がない分早く転送されLightrooよりも画像がすぐに表示されました。
次にLightroomの運用です、今回参加された方にLightroomの問題点や聞きたい事等をお聞きしました。みなさん持っているのによくわからないので使用していないという方も多くいらっしゃいました、また皆さん仕事での使用する内容が大きく異なり自分のひつよな機能が分からないといった事ではないでしょうか。
佐口さんがブラウザで選択する方法を実際に8Gの画像を使用して行いました
クイックコレクションで画像を選択していきたくさんの画像の中から選択していきます、次にそれを新規コレクションに持ってきて名前を入力、作業する画像を絞り込みます。
次が画像の編集です、最初にホワイトバランスを設定、次にカメラキャリブレーションを選択し自分の好きな設定を画像に当て、その次にトーンカーブやヒストグラム等をあわせ自分の好きなプリセットを作って保存します。
あとはモニターを信用しながら変更を加えます。
次にカタログの説明です、実際の運用を佐口さんが画像を使用しながら行いました。
佐口さんは使うこつとして、複雑にしないこと。難しく考えず一つ一つの仕事ごとにカタログを作成しそこに保存していきます。そして保存の場合カタログでカタログの書き出しを選択してカタログ単位で保存しバックアップを行い作業を進めていきます。とにかくLrの場合はカタログで考えましょう。
あとはLrの各変種ツールでの変更を行っていきます。その中ですばらしいのは画像の中でドラッグによって部分選択しながら編集を行える事です,またブラシ機能で部分的な画像の色変更等非破壊での画像変更が行える事です、この機能は非常にPCの処理能力が必要になってきますので速度が遅くなったりするので注意が必要という事でした。
あとシャープネスを動かす時等あらかじめLrで作られているプリセット基準に修正を行った方がいいという事でした。
この中ですべての機能についていえる事なのですが大幅な修正は行わないというのが基本だという事でした。
あとアドビのWEBサイトの中にポッドキャストのコーナーがあり動画で色々な機能をPS Lrともに紹介されていますのでぜひ皆さんご覧になれば分かりやすく各機能が紹介されています。
「カタログとして書き出し」から「プレビューのみのカタログ」を別名で書き出してライブラリージュールのみでセレクトすれば、非常に確認が早くセレクトが行えるのでマシンパワーが少なくても行えるので画像の選択には便利だと話されました。 
今回は5時を少しオーバーしたのですが佐口さん用意したすべてを皆さんに伝える事ができなかったので、この次リベンジお願いします。
講義が終わり今回は同じ教室で久しぶりに皆さんと茶話会を設けてお話をする事ができました。
佐口さん橘野さんお疲れさまでした。

写真 河口清秀
レポート 河口清秀