九州電塾セミナーレポート

九州電塾09-02

2月21日土曜日、九州産業大学芸術学部視聴覚教室で今年2回めの電塾講義を行いました。
今月は先月に引き続きカラーマネージメントです。
今月は実践という事で、私河口が、まず人間の目ってどのように光を感じるのかと、スタジオやロケ現場で使用するときの
iMACやMacBook等比較的にあまり良くないモニタでの設定の仕方、それとナナオ様より今月発売になったFlexScanS2232W-Eを使用して、皆さんにお話しました。そのあとSony様よりお借りしたVaioTypeAPhotoEditionの説明を、私の同じ会社の高原君、永迫君に手伝ってもらい紹介しました(私がちょっとWinには疎いもので)。
午後から準備をしているところに,見慣れた方がはいってこられました、なんと早川塾長です。
福岡にくる予定があったそうなんですが、来れるかどうか分からないという事で、連絡がなかったもので,びっくりです。
私もこんなはずではなかった,緊張モードです。でも僕が疑問に思っている事等、その場で確認出来たので、きていただいて良かったと思いました。
まず今回、きていただいた早川塾長にPAGE2009のデジタルサイネージ・会場内での電塾セミナー等報告をお聞きしました。
その中で印刷の表現から、デイスプレーを使用した表現へのシフトを、カメラマンも考えていかなくてはならないという事がよくわかってきました。
次に私の講義は、まず目の構造から入り、同時対比・維持対比を画像を実際に体験してもらってL*a*b*の考え方を説明しました。次になぜカラーマネージメントが必要なのか、からマネージメントがない場合どういうことが起こるかを、簡単な図を使用して皆さんに見ていただいたんですが、僕の図は皆さんどうでしたか?

それから、iMACやMacBookを使用したときの設定の仕方です、これは早川塾長にも確認していただきながら,皆さんに説明したのですが、まずモニタは出来るだけその機器が持つ最高性能を出し切ってやる事が重要です、なるべくバンディングのない滑らかなグラデーションを作り、画面に集中出来るように、また周りの様々な環境に惑わされないで画面を見るという事です。その為に、自分のモニタのICCプロファイルを、カラーシンクユーティリティーを使用して確認する方法を皆さんにお見せしました。このICCプロファイルのビデオカードから出力されているテーブルを、見ていただければ、一目瞭然で確認出来ると思います。それとスタジオに帰って最終的に確認する場合、FlexScanを使用してのワークフローを皆さんに説明しました。このFlexScan、値段は6万円前後ですが、ハードウエアーキャリブレーションが出来て、AdobeRGB 95%の色域を持っています。塾長もおっしゃっていましたがカメラマンは処理でがんばるのではなく、やはりレンズ前に集中しようとおっしゃっていましたが、こんな時代だからこそ、あとでなんとかするのではなく撮影で結果を出さないといけないのではないでしょうか。

次にVAIOの説明です、これは高原君が細かいスペックの用語解説を織り交ぜながら説明してくれたのですが、その中でWINのカラーマネージメントの話をファイヤーフォックスとエクスプローラを使用して見せてくれたのですが、これはなかなかおもしろかったと思います、きてる皆さんもびっくりされていました。
その次にさらに驚きの実験が待っていました、PhotoshopCS4の処理スピードの比較です。結果として倍どころではなく最高10倍もの差が出ました、これには皆さん驚かれていました。64bitの効果がこんなに違うとは、Apple危うしです。
僕はマック大好き人間なので、Adobeさんなんとかして、と叫びたくなりました。あと1年半CS5まで待てるのか!
そんなこんなで講義も終わり,今回茶話会を同じ講義室をお借りして、いろいろお話をさせていただきました。今回は早川塾長もいらしてたので皆さん貴重な話を聞けて良かったと思いました。
そのあと市内に戻り、私の甥の料理屋で塾長を囲んで、食事をしながら、夜10時頃まで楽しいお話を伺いました。
塾長、来福いつでもお待ちしてます。(突然もなかなかいいもんです)

写真 佐口正章
レポート 河口清秀