九州電塾セミナーレポート

九州電塾09-01

2009年最初の九州電塾講義を今回も九州産業大学の教室をお借りして行いました。

1月24日は九州地方には珍しい大雪になりました、積雪は10cmぐらいでしょうか、そんな中、遠く鹿児島から3名の参加者も交え、最初に帰って,カラーマネージメント初級という事で、今までの講師の方に教えていただいた事を、九州電塾の運営委員で行いました。
今回の講義は支部長佐口さんが担当されました。
なぜカラーマネージメントが必要なのか、カラーマネージメントとカラーマッチングの違いは等を、一語一語確認しながら説明を行いました。
その次にハードウエアーキャリブレーションとソフトウエアーキャリブレーションの違い、また環境光の大事さなど、基本を守る事がデジタル画像を見る上で大事だという事を、ご自分のスタジオのPCルームを撮影して皆さんに見せられました、

佐口さんの事務所はもう30年近く使用されています、そして佐口さん愛煙家なので壁はアンバーです、最初はこれでされていたんですが、電塾で環境光の大事さを確認し、モニター背面はグレーにし、天井は白に変更しました、その結果を今回の講義の為にビフォーアフターを撮影してみてその変化にご自身びっくりされてました、僕もこんなに違うのかと再認識さしていただきました。
その次に実際に、ナナオのCG19でハードウエアーキャリブレーションの実演、産大の荒巻さんにカラーモンキーを使用してナナオFlexScanのソフトウエアーキャリブレーションの実演を、皆さんと一緒に行って色々な質問にお答えしました。
FlexScanの時には接続したPCのMacBookも同時に行い違いを比べたのですが、MacBookは見る位置で本当に変化が激しいのがよくわかりました、正面から観察する場合は結構あっているんですが上下左右での色の変化が激しく、それとカラーモンキーは輝度の選択ができないのですが環境光をはかる機能があり、その環境光の照度に合わせて輝度が変わっていきました、できればターゲットを入力出来ればいいのですが。それと今回の参加者の方でカラーモンキーを購入されたのですがCanonDPPを使用するにあたってカラーモンキーがDPPに対応していないのでうまく働かないという事でした。これに関しては荒巻さんがカラーモンキーのICCプロファイルがVer4.0でDPPはVer2.0にしか対応してないのでうまく働かないという事でした、この事は以前鹿野さんが電塾BBSでも話されているので、ご存知の方もあると思うのですが、こういう情報をなるべく早く皆さんに報告するのもすごく大切な事だと痛感しました。ちなみにVer2.0とか4.0を確認する方法は作成されたプロファイルを開いてヘッダ情報に,仕様のバージョンとして確認出来ます。

次に的場さんからキャリブレーションに適したモニタの製品で安くていいのはどんな製品か発表されたんですが,やはり確実なのはナナオのCGシリーズという事になりました。
そのあと近藤さんから先月2008電塾大勉強会の報告を行い、2009最初の講義を終了しました、今回初めて親睦会を行いましたが,外は大雪で実行委員以外は4名の参加だけでしたのでちょっと寂しかったのですが、皆さんといろいろお話しする事ができました。
今回大雪のなか、お疲れさまでした、次回はもう少し掘り下げて色について考えるのと、実際にスタジオ撮影での問題等の内容で、カラーマネージメントを行おうと思っています。

写真 河口清秀
レポート 河口清秀