九州電塾セミナーレポート

九州電塾08-04

2008.4.19



第12回九州電塾勉強会が19日九州産業大学の講義室をお借りして開催されました。今回から午前中の優し講義はお休みです。


今回、前回に引き続き鹿野さんを講師にお願いしての第2回デジタルフォト講座BASIC、デジタルカメラとデジタル撮影についてです。
まず第3章、デジタルカメラの構造と問題点、フィルムでは起こりえなかった、問題にならなかったことの説明です。
これは今の第2世代のデジタルカメラを使い始めた方には、ピンと来ないかもしれません、昔NikonD1でも問題になったことなのですが、撮像板という鏡面の受光素子が起こすミラーボックス内での反射、昔KodakのDCSシリーズやCanonD2000D6000シリーズでのホットスポットでは最初は何が起こったのかよくわからなかったことでした、またローパスフィルターがなくモアレには本当に泣かされました。今回の講義で鹿野さんから偽色を直すカラーレイヤーを使用したブラシでの処理方法は、なかなか応用範囲の広い講義でした。パターンモアレは直す方法がありません。私の場合はもしでたら撮影で少しピンをぼかす、ソフトフィルターを入れて撮影などで直しています。それから撮像板の種類、今使用されている撮像素子はそのほとんどがベイヤー配列のワンショットタイプになっていて、それによって起こる問題やフルサイズセンサーの話など、非常に興味深く内容の濃い、でも分かり易いお話でした。
引き続き第4章、いよいよデジタルカメラ撮影です、モデル撮影を行いコントラストの調整、ヒストグラムの見方など実際に撮影を行いながら解説していただいたので皆さん身を乗り出し、前に詰寄って熱心に聞き入られていました、
今回カメラがNikonD3でしたので、私が興味深かったのが、モニタの確認でした、モニタにIOデータのLCD-MF241Xを使用し、ビデオを信号をHDMI端子で接続することによりハイビジョン解像度1920×1080での画像なので今までのNTSC640×480に比べてきれいで精密な確認がキャプチャーソフトを使用するより早くでき、ヒストグラム表示ももちろん出来るのでこれいいなと思いました。
またロケ撮影などのおいて大きいストロボを使用せず、クリップオンストロボのストロボコマンダーを使用し、カメラで制御することでクリップオンの多灯ライティングの実演に皆さん聞き入っておられていました、ニコンD300やOLYMPUS-E3などはポップアップストロボに組み込まれています。僕の場合Canonなので別にストロボ制御用のトランスミッターST-E2が必要になるんですぐにとはいきませんが、短時間に多くのカットを必要とする取材などには最適なのではないでしょうか。
今回4時間の講義でしたが非常に内容が面白く、興味深かったのであっという間に終わり、皆さん為になったといっていただきました、本当に鹿野さんありがとうございました。今回は鹿野さんのご都合で、日帰りでしたので親睦会はなしちょと残念でした。


でも来月5月も鹿野さんに第5章レタッチハンドリング第6章製版印刷の基礎知識の講義を行っていただきます。この3回でいよいよデジタルフォト講座BASICが完結です、皆さんのご参加お待ちしています。
文 河口清秀
写真 河口清秀