九州電塾セミナーレポート

九州電塾07-10

2007.10.20
今回の電塾では、ゲストが多くなった関係で午前中優しい電塾は行わず、最初にワークスより今回発売になった印刷ガイドブックの簡単な紹介の後、茂手木さんの講義をする予定だったのですが、事前準備の関係で、ワークスの紹介の後、エプソンの星野氏からIWSの参考資料を見せていただきました、そうこうするうちに飛び入りで鹿野さんがNIKON D3を抱えて参加、急遽NIKON D3の説明や実画像の比較など展示会では聞けないいろいろなことを話されあっという間に午前中が終わってしまい、最初予定していた茂手木さんの講義は午後からということになってしまいました、昼休み中も皆さん鹿野さんを囲んでNIKON D3を触りながらカメラ談義に花が咲いていました。
茂手木 秀行氏
作品としてのプリント、プルーフとしてのプリント
午後、今度は茂手木さんの講義です、今回はインクジェトプリンターでの出力についてです、いつも茂手木さんにはいろんな面で驚かされるのですが、今回はまず発表の時に使用されていたプロジェクター、なんとノンコードです、MACBOOKProにはナナオのCG19が接続されているのですが、同時にその画面がプロジェクターにもミラーリングでつながっているのです、茂手木さんの撮影では無線によりCapture画面の確認・保存をされているのは前回の講義の時に実演されていたのでわかっていたのですが、現在スタジオ撮影時には立ち会いのクライアントなどのためにスタジオにプロジェクターをもちこみノンコードでケーブルに邪魔されることなくモデルやクライアントの確認に使用されているということでした、茂手木さん、どこまで無線化をおこなうんですか!ほんとすごい。
 さて本題のプリントですがまずモニタの重要性、これは第1回の大野さんの時にも話されましたが、茂手木さんは一歩踏み込んでナナオのCGシリーズしかないと言い切っておられました、僕もそう思うんですがそこまで言い切れないのが実証を繰り返していない悲しさでしょうか。まずモニターキャリブレーションでのターゲット数値データの説明、それからPhotoShopCS3のプリントダイアログでの設定・運用などを細かく説明を損ないRGBでの出力方法、またインクジェットを使用したプルーフのやり方、その中で特におもしろかったのが紙質のシュミレーション、これはベースをi1で測定しそのデータを元にPSでレイヤーにペーストして行うものです、また作品のプリントでも役立つ手法として、ダブルプリント技法による中間調の再現領域の拡張など、盛りだくさんで今回もせっかくエプソンさんからPM5800をお借りして実際にプリントを行う予定だったのですがタイムアップになってしまいました。
 その次はエプソンの星野氏からIWSの説明を行っていただきました、私もソフトのことは知っていたのですが、実際に触れるのは初めてです。始め私は単にプリントを簡単に行うためのソフトだと思っていたのですが、RAWデータを運用して現像から修正・印刷まで行え、しかも日本純正のソフトだけあって細かいところまでよく考えられた優れもののソフトでした、しかし使用できるのがPM5500/PM5800に限られているのが!エプソンさんもう少し間口を広げてくださいお願いします。ちなみに私はまだ4000PXのユーザーなのでもうそろそろA2に変えたいんですが。
 次は、TOPPANの小島さんから紙についてのお話です、僕もTOPPANの人間なんですがこんなことをされているスペシャリストがいるとは知りませんでした。僕たちが実際に試せる紙というのは限られているのですが、小島さんは仕事の関係上、発売前の紙やプリンターでのプリントをされているので、僕たちの知らない色々な紙をプリント結果を交えながらお話していただきました。今回PM5800を使った、紙とプロファイルの関係を表した小島Tip'sをのしておきます、皆さん試してみましょう、表現が広がりますよ。
 それから今回から九州産業大学の百瀬助教授が留学先のドイツから帰国され、今回から参加をしていただきました、よろしくお願いします。
 PS 夜の懇親会では鹿野さんがNIKON D3で料理を暗い中で撮影してはしゃいでおられました、そしてゲストの皆さん4名が皆さんMACを広げて画像談義です、思わず僕も広げちゃったので5台のMACBookが花咲いて夜遅くまで5時間、楽しい一時でした、皆さん本当にありがとうございました。
Photo by Kouguchi
Copy by Kouguchi