第76回九州電塾セミナーレポート

九州電塾14-06

2014年6月九州電塾セミナー 第76回

6月も3ヶ月続けて同じテーマPhotoshop & Lightroomの基礎です。今回もまた九州産業大学様のコンピュータ実習室をお借りして、Photoshopはハンズオンセミナーをおこないました。講義の前に先日発表されたPhotoshop2014の新機能の説明を、僕のわかる範囲でしましたが、今回はメージャーアップデートのように多くの機能が加わり、スマートガイド・パスぼかし・スピンぼかし・焦点領域の選択・コンテンツ対応機能の強化などとりあえず駆け足でお話を行いました。次に今回はレイヤーの基礎1回目です。前回レイヤーを使わずに選択範囲だけで画像を修正・合成しましたが、今回はレイヤーです。まずレイヤーがどのようなものか、普段使わないシェイプの長方形・円・多角形をそれぞれレイヤーに描画していき、シェイプの意味も理解できた方が良いと思い始めました。レイヤーにはレイヤーをつないでおけるアンカーやレイヤー効果、調整レイヤー以外に色々な機能があります。また普段皆さんあまり使われていないレイヤーの様々なロックが存在します。これを使えば透明な部分への描画や不注意で起こる画像の移動など画像修正する上で便利な機能がたくさん存在します。今回は平面の塗りつぶした画像を使用して、皆さんの進行に合わせて、運営委員がマンツーマンで指導を行いました。皆さんいかがでしたでしょうか、基礎が終わったところで、実際に風景画像を使用して、色々なレイヤー合成や、調整レイヤーによる色補正など体験していただきました。次回は少し復習していきながら、実際の画像合成・修正を行っていこうと思います。次に佐口支部長がLightroomについて補正を行う順番やヒストリーの考え方使用方法、どこを注意して行えば良いかなど、基礎的なことを行われました。基本的に機能はCameraRawと一緒ですが、操作性や修正の比較機能など優れています。またLightroomからPhotoshopやそのほかのソフトにデータを引き継ぎ修正を行い、保存管理をLightroomで行えるので、Raw現像だけでないLightroomの素晴らしさがあると言われていました。それからLightroomからHDRproを使用して32bitモードで保存するとLightroom上でサムネイルが生成されませんが、それでもこれで作成した方が便利だということです。それからHDRproで32bitモードが採用され、32bitのデータをCameraRawフィルターに持っていくとグラデーションツールやブラシツールなどが使用できるので、今までよりHDRが自然に行えることを実際にその場で皆さんにお見せしていました。僕はあまりHDR使わないのですが、PhotoshopCC以降CameraRawがフィルターになってすごく使いやすくなったと実感しています。これだけでも新しいPhotoshopを使う意味があると思いますが皆さんはどうでしょうか。最後に今回飛び込みでPhaseOneより今年発売になりましたSonyのC-Mosセンサーを初めて採用した中判デジタルバックIQ250をプラザオーキッドの倉地社長に持ってきていただいたので、皆さんで集合写真を撮影してその画像の確認やライブビューの奇麗さなど普段触ることのないハイエンドデジタルバックの世界を皆さんに見ていただけました。今回が九州初お目見えでしたが、買いたいけど買えませんよね、それでも10年前に比べれば半額ですけど、それでも高嶺の花です。
来月はPhotoshop & Lightroomを続けてお送りします。ぜひ皆さん一緒に勉強しましょう。 

写真 佐口・河口 文 河口