第73回九州電塾セミナーレポート
九州電塾14-03
3月15日今季最後の電塾はいつもと同じ九州産業大学芸術学部の校舎をお借りしてのセミナーです。今回は佐口支部長がパノラマのオーサリングソフトPTGuiProを、私、河口がAutopano Gigaの紹介、簡単なオーサリングまでの実演を行いました。僕たちがよく使用する画像を扱うソフトはほとんどがアメリカ製ですが、この2点はヨーロッパ、フランスに会社があります。昔からパノラマはヨーロッパが盛んでカメラもパノラマのフィルムカメラの多くはヨーロッパのものでした。こんなことが影響してるんだと思います。そしてこの2つのソフトは360°のVRがメインではありません、それももちろん得意ですが、基本的にはいくつもの画像をステッチしてつなぎ合わせることがメインのソフトです。その中の画像の展開法として正距円筒図法を作成できます。この画像を使用し、キューブ6面体を作成し、360˚のパノラマが作成されます。
まず佐口さんが撮影の方法からレンダリングの方法を細かく説明され、特に三脚消しは僕もいつも手こずっていますが、その辺を詳しく解説されました。撮影ではまずノーダルポイント(パララックスポイント)をちゃんと合わせる、コレさえちゃんとできていれば、撮影は問題ありません、後は床面の処理を最低3枚撮影して行えば完璧に360˚のVR画像ができます。ソフトは英語ですが何とかなります。とにかくやってみることです。次に僕がAutopano Gigaの紹介をしました。先ほどのPTGuiではそのソフトだけでVR画像まで作成できますが、Autopano Gigaは正距円筒図法の作成まで行うソフトで、VRの動く画像は生成できません。このためにはPanotourProを使うかPano2VRを使用しないといけません。どちらがいいのか、これは難しい問題ですが、それぞれに良いところ、できないところがあるので、両方あった方が良いということになると思います。PTguiもAutopano Gigaもこれだけでなく複数毎の画像をタイリングしてGigaピクセルイメージを作成できますので、使い道はいろいろあると思います。次に近藤さんがLightroomでご自分がされている行程を皆さんにお見せして、Lightroomの簡単な使い方を皆さんにお見せしました。
最後にプラザオーキッドの的場さんが、新しく発売になるコメット300wジェネレータの紹介とフォトナのモノブロックを紹介されました。ジェネレータは最低でも600wぐらいはあったと思いますが、近頃はデジタルであまり光量が必要なくなり、こういた低光量タイプが発売されてきてるみたいです。後はモデリングランプに5000˚kのタイプが出れば良いのですが、演色性の高いタイプはまだ高いのでもう少し後になりそうですね。

レポート 河口 写真 佐口正章