第72回九州電塾セミナーレポート

九州電塾14-02

20142月先月はお休みしたので、今回が今年初めて九州電塾セミナーです。場所はいつもお世話になっている、九州産業大学の講義室です。今回のテーマは僕がちょっと便利なストロボとiPadで遠隔操作できる雲台、それからSonyA7でのLightroom連結撮影のプラグインの紹介等、そして荒川さんがポータブルバッテリーの紹介と、LED照明の話をしました。まずちょっと便利なストロボこれは今本部電塾の湯浅さんや玉内さんも使用されているGodoxV850というクリップオンストロボです。何が便利かというとバッテリーにリチウムイオン電池を使用していることです。いままでクリップオンストロボといえば単3のニッケル水素を皆さんお使いではないでしょうか、それがカメラのバッテリーのようなリチウムイオン電池になった物です。容量は通常の倍の11ボルトこれでフル発光で1.5秒でチャージして発光できます。それからこのストロボはマニュアル専用ですが、無線コントロールがオプションでつけられて、発光だけでなく光量の調整も16のチャンネルで個別に行えます。通常はデジタル撮影の場合フル発光の必要はあまりないと思いますので、リサイクルタイムを気にせずまるでモノブロックストロボのように使用することができます。僕が買ったのはeBayですが、現在はAmazonでも購入できますので、少し高いですが興味のある方はぜひどうぞ、その次がCamRangerに新しいオプションパーツが加わりましたそれがPT-Hubです。これは電動雲台として売られていた、MP101やMP360をWiFiでiPADコントロールできるようにするパーツです。CamRangerのファームウエアーをアップしてiPadのアプリを最新の物にするとコントロール画面に三脚のアイコンが加わり、そこで上下・左右・スピード等をコントロールできます。高いところの撮影では、脚立等が必要なところがこれによって必要なくなり、また動画撮影でもスムーズなパンが可能になります。次に紹介したのがSonyA7-A7RをLightroomでテザーできるプラグインです。スタジオ撮影ではテザーの出来ることが必要になので、今までスタジオを専門とするプロカメラマンのほとんどはNIKONまたはCanonを使用してきました。でもSonyのカメラはMINOLTAの血を受け継いでいました。SonyA900でも出来ていたのですが、気がつきませんでした。今回A7が登場しミラーレスでスタジオ撮影が出来ないか調べていたら、Sonyの純正でEOSキャプチャーのようなソフトがありました。これを使えば監視ホルダーで普通に連結撮影が可能です。でも出来ればつないだだけでNIKONやCanonの用に出来ないかと思っていたところ、ありましたLightroomのプラグインとして存在していました。これをインストールするとLightroomのテザーをクリックするだけで、NIKONやCanonのように連結が出来ます。SonyA7-A7R未だレンズは少ないですが、今年中にはある程度そろってきそうです。まだまだミラーレスは歴史も浅く問題もありますが、ライブビューで常に確認できる強みは僕はすばらしいと思っています。今後は仕事で使っていこうと思っています。Sonyにもサムスンなんかに負けずにがんばってほしいし、頑張れSONY!
最後にPhotoshopCCが14.2にマイナーバージョンアップしたのですが、Adobe栃谷さん達による、ユーストリームライブ解説が先々週ぐらいに行われました、そこでちょっとしたチップを数々披露されていましたのでその紹介を皆さんにおみせしました。これはたった0.1のバージョンアップですが、かなりかゆいところに手が届くようなバージョンになっていました。
次が荒川さんがロケで使用できる発電機を紹介してくれました。今までの発電機は大きくて値段も高かったのですが、今は重量も軽くなりだいぶ安くなって野外ロケ等でモノブロックやストロボジェネレータを使用するときにも、割と簡単にできるみたいです。でも気をつけないといけないのが正弦波です。通常のインバータは正弦波が変調しているそうです。そんなインバータで接続してもストロボは発光出来なかったそうです。なのでインバータはクリーンな正弦波を出力できる物を購入することが大事だそうです。後はモノブロック用にバカボンド等のモバイルバッテリーの使用等、教室には持って来れなかったので、動画で紹介していただきました。最後がYONGNUOのLEDライトと東京のカメラマン新藤さんが作られて販売されてる新藤式高演色60W LEDライトの紹介です。このライト部品が送られてきて自分でリーマーや半田を使用して組み立てるライトです。YONGNUOのライトと比べて見ましたが、かなり新藤さんのライトが明るいそれとAC で使用できるので、スタジオでの物取り等には光を見ながら撮影できるのでこれは使えると僕も思いました。明るさはフラッドランプの500Wぐらいの明るさそしてra88、色温度は4900〜5200辺りで1/64ぐらいまで調光可能です。2台あればスタジオで重宝すると思うのですが、皆さんいかがですか。そのあと皆さんとQ&A等行いながら2月電塾を終了しました。

レポート 河口 写真 佐口正章