第58回九州電塾セミナーレポート

九州電塾12-07

記録的な豪雨を記録した梅雨が明け、7月21日今回も九州産業大学講義室をお借りして講義を行いました。
今回はまず始めに本部電塾の7月のセミナーを記録した動画を皆さんにお見せして始めました。今回本部電塾は動画オンリーですべてを見せると6時間ぐらいになり、無理なので、簡単な内容を僕が説明して、最後に行われた、田中雅美さんのタイムプラスとモーションVRのセミナー動画をすべてお見せしました。田中さんのタイムプラスは今、いいちこCMで流れているオーロラの映像です。田中さんの解説、質疑応答を見ていると、オーロラをどのような機材と方法で撮影したのかが分かり、すごく面白く興味深いものでした。今回参加された皆さんも画面を食い入るように見られて、これが何か新しい仕事での発見につながれば良いのですが。次に私が電塾ではあまりユーザのいないApertureの説明を行いました。今回MacBookProRetinaが発売になり(僕も早速購入しましたが老眼の目にもすごく優しくそしてスピードは早く、軽く薄くなり最高です)、Retinaディスプレイに最初に対応したソフトがApertureです。今回それにあわせて、バージョンが3.3になり多くの機能追加やユーザーインターフェスの改良等非常に多くの変更がありました。このなかで基本的なRAW現像は他のソフトとあまり変わらないので、Apertureが優れているところを中心に皆さんに紹介していきました、もしMacユーザーでiPhotoで個人作品や日常の記録等に利用されている方はApertureでワンステップアップの利用をされてみたらと思います。ソフトとしては非常に安く、また機能では顔認識、スキントーンホワイトや、バイブランスによる肌意外での彩度コントロール機能、拡張トーンカーブやシャドウトーンカーブによるダイナミックレンジの広いトーンコントロール等、他ではない機能も豊富にあります。僕も仕事や作品で、CaptureOne・LightRoom等を用途に応じて使い分けています。ぜひ新しいソフトもチャレンジしてみたらと思うのですが。
次に的場さんから新しいトキスターとProfotoのモノブロックストロボ、PaulCBuffのPLMアンブレラ、の紹介をしてもらいました。まずモノブロックストロボは両機種とも無線コントロールによる調光コントロールと発光をカメラのアクセサリーシューに取り付けたコントローラで制御できる機種です。トキスターの製品はこれに+バッテリーで使用できますので、スタジオから野外までこれですべて行える優れものです。発電機を昔は持っていったものですが、今はデジタルカメラになり、光量も少なくてよくなったおかげでしょうか、一人の仕事も増えてますし、手元でコントロールが出来るのは便利です。アンブレラはアメリカPaulCBuffの商品でグラスファイバーの白い骨で、本数も多く大きいのは直径189cmがあり金額も安く、またホワイトアンブレラとブラックカバーを使用すれば円形のバンクのような使い方も出来、柔らかい芯のある光を提供してくれます。同社の製品でバカボンドミニがすごく興味があったんですが、今回はこれは持って来れなかったので残念でした。ストロボもアインシュタイン640が見たいのですが、これはまだ日本の代理店が輸入していないので、見ることができません、プロテックスショップ様よろしくお願いします。
最後は佐口支部長のLightRoom講座です。今回、前の話が長く押してしまって、佐口支部長はテザーでのやり方のチップや実際に撮影しながらの内容を考えて機材もそろえてきていたんですが、それは次回に持ち越しとなりました。 そこで今回は基礎的な復習と参加者の皆さんの質問に答える形で行っていかれました。LightRoomを導入されていてもブリッジとCameraRawの連携で現像をされている方は移行できない方が多いように見えます。現像はCameraRawもLightRoomも結果は一緒ですが、検索やセレクトなどLightRoomを使いこなせれば素早く仕事が行え、管理が簡単になります。基礎的なことさえ身につければ、画像の比較を行ったり、部分的な修正を行う等、仕事の大半はこのソフトでまかなえます。合成や部分的な選択範囲に頼る修正はPhotoshopで行いますが、そのようなことが必要なければ、このソフトで現像から、プリント、納品CDコピー、バックアップまで完了します。基礎をしっかり身に付けて時間の節約をすれば、エコにもつながります。原発も必要なくなる、明るい未来を作りたいとおもいます。

レポート 写真 佐口正章 河口清秀