第56回九州電塾セミナーレポート

九州電塾12-05

5月26日土曜日。
今月は1週間遅くなりましたが、今回も九州産業大学の教室をお借りしてセミナーを行いました。今回のテーマは動画、PhotoshopCS6になり、エクステンディットを買わなくとも動画の編集がPhotoshopで行えるようになりました、そこで近藤さん佐口さんがどこまで自分たちでできるかやってみようということで、近藤さんは、仕事で、個人的な活動で記録し、iMoveで行った撮影と編集のお話を、佐口さんは自宅の庭で撮影した花を動画と静止画を使用して、Photoshopで編集してみせていただきました。近藤さんは動画の撮影ではCanonのデジタル1眼ではなく、パナソニックのミラーレスを使われています。その方が扱いが簡単で、記録時間も長く、オート任せである程度奇麗に撮影できるからだそうです。確かに露出のばらつきも少なく、ピントの追従性もCanonやNikonに比べて優秀です。僕はデジタル1眼の場合はすべてマニュアルでと、はじめから決めてかかっていましたが、機種によって使い分けていくことがいいのかもしれません。僕もSonyのNEX7買ってますので、それでオートにチャレンジしてみようと思います。佐口さんは庭でとられた花たちを、Photoshopだけで編集されていましたが、このような仕事であれば無理にファイナルカットやプリメーラを使用しなくても十分に見せれる動画ができます。新しいADOBEの動画エンジンは出力も奇麗で、僕たちPhotshopになれた人間には色修正などがやりやすく、ほんと便利になったなと感じました。その次に僕が静止画をつなげて動画にしていくデジタルサイネージにはぴったりな、TimeLapse(微速度撮影)の撮影と、Photoshopもエクステンディットでは可能だったのですが今回CS6で静止画からの動画制作が可能になったのでその方法を皆さんにおみせしました、撮影はインターバルタイマーを使ってするのですが、今回iPhoneでインターバルやレリーズができるiOSソフトが発売されたので、それを実際に接続して撮影の仕方をお話ししました。iOSのソフトの名はTriggertrap、専用の接続ケーブルが必要ですが、Canon用Nikon・Sonyなどレリーズが使用できるカメラはほとんど対応しているみたいです。価格も$20ぐらいで1週間ぐらいでとどきました、できることは普通のレリーズ・インターバル撮影の為のTimeLapse、TimeLapseのスピードを変化させることができるEasedTimeLapse、距離に応じてレリーズしていくDistance-lapseなど12種類のコントロールパネルが実装されています。インターバルで撮影した画像は一つのホルダーに番号順にファイルネームをつけておき、開くときにシーケンスで画像を開けば自動的にPhotoshopが動画として開いてくれます。後はカットでつないだり、トランジションを入れたりしてつないで完成です。今まではエクステンディットでないとできなかったことが可能になりました、皆さんぜひ試してみてください、スチルカメラマンに向いた動画の表現だと思います。つぎに2年前にも皆さんに紹介したpanoramaVRの基礎をもう一度皆さんにご紹介しました。今回は魚眼レンズを使用せず、NEXと、キットレンズの18-55mmを使用して360度のパノラマの制作をお見せしました。35mm換算で28mm程度のレンズでも撮影枚数は多くなりますが、十分に撮影編集が行えます。でもパノラマ雲台だけはどうしても必要になります。これはパララックスポイントを中心に撮影する必要があるからです。このパララックスポイントが理解できていればPhotshopでのパノラマ合成は完璧な画像が作成できます。
最後に的場さんがちょっと面白いものを持ってきて紹介してくれました。
GoProのHD HERO2です。これはヘルメットや車などにつけて撮影を行うハイビジョンの魚眼ムービーカメラです。画角は最高170度ですが、画像も奇麗で、すべてオートで面白いカメラです。今回講義室で僕が持ってきていたオブジェクトVR用のターンテーブルにのせて撮影してみたのですが、すごく面白かったです。水中ハウジングもついていますし、価格も3万円台何か面白いアイデアがあれば使えそうです。今回最後にオブジェクトVRもしようと思ったもですが時間がなくなりいつか時間ができたときにご紹介しようと思います。来月は本部の玉内さんにお願いしてライトの話や、Nikソフトの便利なプラグインなどの話をしていただく予定です。それから本部電塾の6月の内容も映像を1部お見せしながら話ができればと思っています。

レポート 河口清秀
写真 佐口正章