第55回九州電塾セミナーレポート

九州電塾12-04

4月21日今回も九州産業大学の視聴覚教室をお借りしてのセミナーを行いました。
今回は九州電塾6期目最初のセミナーになりました、今回は本部電塾のUstream配信を利用してのセミナーを前半で私が行い、後半は近藤さんがNIKON D800とCANON 5DMarkIII・SIGMA SD1の検証をこないました。本部電塾のライブ配信は先月も試験が行われたのですが、無線環境の問題等大変な苦労をされテストを行いました。今月は本番で配信が行われました。配信はできたのですが、 様々な事情で、ビデオで撮影されたものを鹿野さんが見やすいように修正、編集を行い、各支部に配信してくださいました。
本当に鹿野さんありがとうございます。
おかげで今月のセミナーで皆さんに詳しく説明することができました。
まず最初に山田さんのCanon 5DMarkIIIやNIKON D800の詳しい検証結果をビデオ映像をもとにお見せしました。どちらのカメラも最新機種だけありすばらしい性能です。それ以外で凄いのがFUJIのX-Pro1のローパスレスカメラの解像度のことと、OLYMPUS OM-D E-M5の新しいセンサーの解像度がセンサー目標値100%を超える数値をたたき出していることでした。面白かったのがiPhone4sの解像度が予想以上に良くて、口絵程度であれば十分に印刷に耐える画質があったことです。また5DMarkIIIとD800の色が非常に良く似ていて作られていいること、CanonのKissと5DMarkIIIでも色が非常に良くあわせてられているので、非常時でKissを使用しても大丈夫なことでした。Nikonは下位機種と上位機種で違いが大きく今度のD3200でどのように作られているのか、気になるところです。
その次に鹿野さんが、トキスターストロボの無線コントロールのお話をされました、次に(株)フォステックスさんがデジタル一眼でのミキサーによる音声のレコーディング機器のお話をされました。この辺は本部電塾のホームページをご覧ください。
次がついに発売になるPhotoshop CS6のことをAdobe システムズ(株)の栃谷さんが紹介されました、今回CS6を詳しく解説していきました、これはビデオを参考に栃谷さんの内容をなぞって行っていき、皆さんから質問がたくさん出たのですが、僕の分かる範囲でお答えはしたのですが、限界があって少し苦労しました、また作例も自分で色々用意したのですが、いかがだったでしょうか。今回良くなったのは機能は当然なのですが、Adobe Mercury Graphics Engineによるスピードアップ、64bitネーティブになったこと。そのためMacではOS10.6以上WindowsではVista非対応等、環境を選ぶので、アップデート・購入の前に自分の環境のチェクが大事です。買った後で困らないようにβ版でのテストを必ず行いましょう。何せタダですから。
色々な機能を紹介していきましたが、僕的にアップデートする気にさせたのは動画機能の強化です。今回からタイムラインでの簡単な編集に対応してトランジションもできるようになりました。そしてレイヤー上でトーンカーブ・レベル補正などでの色修正や、一部フィルター効果も適応できるようになっていました。ビデオ編集ソフトではスチルカメラマンには馴染みにくい色修正が、今までなれているトーンカーブやレベル補正で行えるのは非常に魅力的です。又簡単なカット編集であれば文字入れも含めてできます。そして書き出しも簡単です。Final Cut Pro Xとあわせて使うとかなりのことができそうです。
これがLinkIconExtendedだけの機能なのかよくわからなかったのですが、Adobeからの5月11日発売の正式なアナウンスが有り、通常版との違いは基本的に3D機能のようなので、通常版のアップデート購入申し込みました。Ivy Bridgeが時を同じくしてリリースされたので新しいMAC欲しくなってきました。
次に近藤さんがCANON 5DMarkIII・NIKON D800・SIGMA SD-1を電塾チャート等を使用してテストを行い皆さんに説明していきました。これは橘野運営委委員が5DMarkIIIを、近藤さんがD800を持参して実現しました。SIGAM が思ったほど良くなかったのですが、メリルになってなにか変わったのかもしくはテスト機の個体差なのか、去年テストしたのが凄く解像度が良く鮮明だったので、疑問が生まれる結果です。僕はDP1・DP2メリルを買いたいと思っているので、凄く気になるところです。早く発売日が発表にならないでしょうか。今回のテスト時には現像ソフトがメーカー純正しかなく、凡庸ソフトのLightroomやCaptureOneでの結果も見たかったのですが、今やっと両ソフトとも対応のアップデートが発表されたので残念です。来月の本部電塾での内容が同じように5DMarIII・D800・D800Eの比較なのでそちらもビデオ配信を来月の九州電塾でもう一度お話しできると思います。九州電塾も6年目に入りました、まだ年間計画を立てていませんが、本部との情報共有をして、新しい情報を九州にもいち早く皆さんにお伝えできるように、がんばりたいと思います。

レポート 河口清秀
写真 佐口正章