第51回九州電塾セミナーレポート

九州電塾11-10

10月15日

今回の第1部はPhaseOne IQ180-160-140それと新レンズ3本の御披露目ですので、九州産業大学のスタジオをお借りしてデモを行いました。IQ180は以前にもテストを行いその解像度には驚かされましたが、今回はそれ+シュナイダーのアオリレンズPC-TS APO Digitar 120mmf/5.6 Asphericの組み合わせでのテストです。シフトによる形の補整、およびチルトによるピントコントロールが中判カメラで、4×5アダプターを使用せずに可能になりました。ワイドでは無理ですがスタジオでの撮影では可能性が広がります。アオリ量も多く収差もよく補正されていて、さすがシュナイダーのレンズです。8000万画素の高精細なセンサーではレンズが画質にとって重要な要素です。PhaseのLSレンズや今回のTSレンズの充実は中判システムとしてハッセルとPhaseが世界の中判システムとして、2強という地位を確実にしたと思います。LSレンズではありませんが新製品のPhaseOne 120mm Digital AF f/4 Macroもまたその描写には驚かされました、テストで撮影したお札の文字のインクの盛りが見えるんです。肉眼では決して見えません。まるで顕微鏡写真の様でした。さすがにここまで解像度が増すと三脚、レリーズが必要です。そしてファインダでは正確なピントはもう不可能なので、ライブビューが必須になっています。新しいIQシリーズの液晶モニタはピンチで拡大縮小が出きるので簡単に確認が行えますし、その液晶の見え方はiPhoneのRetinaディスプレイのような高解像のなので、今までの一眼レフのデジタルカメラとはまるで違います。仕事で高解像度の高精細画像が必要なカメラマンにとって凄く魅力的なカメラだと思います。



第2部は私河口が、Photoshopを使う上での必須の機能である、選択範囲の基礎を今度はiMacのある教室でハンズオンとして皆さんに講義を行いました。選択範囲はPhotoshopを使用するうえで、理解しておくべき最優先の知識です。画像に対して自由自在に選択範囲を作成できればもうPhotoshopは難しくはありません。その為にはまず選択ツールの選択範囲の追加・削除・共通範囲を理解しファインダーの選択範囲の各項目を理解する事です。またαチャンネルを利用して選択範囲の保存、修正を知ることが重要です。これが分かれば作業する前に自分が何をしたいのかをまず画像を見ながら考えましょう、そして今から行う作業の為にはどうすれば奇麗に早く選択出きるかを観察するんです。答えは1つではありません、色々な手段がPhotoshopには備わっています。スタンプツールを使うのにも選択範囲で画像を保護したり、画像を指定すると奇麗に早く終わらせます。レイヤーがなかった昔は選択範囲とマスクで画像合成を行っていました、レイヤーは本当に便利で素晴らしい機能ですが、今回はレイヤーを使わないαチャンネルでの方法を皆さんにお見せしました。どうでしたでしょうか、次回はレイヤーです。難しい事はせずレイヤーの基礎知識を皆さんにお伝できればと思っています。



写真  荒川会員
レポート 河口清秀