第50回九州電塾セミナーレポート

九州電塾11-09

9月17日今回はいつもの電塾に戻り、九州産業大学の教室をお借りしてセミナーを行いました。
今回初めての参加で、アマチュアの方もいましたので、少し内容を優しくして行いました。
まず前回のLightroom3の続きで、近藤さんの講義から始まりました。
今Lightroom3はキャンペーン価格での販売も始まっていますので非常に求めやすくなっています。該当するソフトをおもちの場合1万円前後で購入する事が出来ます。
Lightroomはプロにもアマチュアの方にも使いやすいソフトだと思いますので、この機会に購入をお進めします。







Lightroom3での処理結果はCameraRawと一緒ですが、Lightroomは非常に分かりやすく、現像のワークフローも上から順に進めていけば処理が終わるように考えられています。またブラウザが非常に優れていますので、デジタルに移行して毎日沢山の撮影データとつき合い始めても、その撮影した画像の整理・選択がスピーディーに行えます。このライブラリーの使いやすさだけでも購入する価値があると思います。特別な合成や切り抜き・修正がいらないのであれば、もうPhtoshopはなくても整理・選択・現像・プリントおよびネットへのアップロードがこれ一つですべて行えます。Photoshopを持っていれば、Photoshopでの画像作成のデータをLightroomで管理する事によって、今までのようにいちいちフォルダーにわけて保存したり、管理する事からも開放されます。Brightでも管理はできますが、ライブラリーのコレクション機能と検索機能により、もっと簡単に意識せずに画像管理が行えます。出来れば簡単なショートカットを5つぐらい覚えると処理が非常にスムースに行えます。クイックコレクションのB・現像モジュールへの移動D・ライブラリモジュールへの移動G・ホワイトバランスW・レッドラベル6これを覚えるだけで選択から現像までが素早く行えます。是非このぐらいは覚えておいて損はないと思うのですがいかがでしょうか。またNikon・Canonのデジタルカメラを使用されている場合は、それぞれのメーカーのカラースタイルに近づけたカラープロファイルをAdobe社が作成し、現像モジュールの一番下の項目(カメラキャリブレーション)に用意してありますので、自分の撮影した画像データに当ててみて決定し、その次にホワイトバランス・色かぶりと順に上から処理を行ってください。自分の作品は自分の色で自分らしさを出して作品を仕上げましょう。JPEGでも撮影で奇麗な画像には出来ますがRAWだとさらに自分らしさを表現する事が可能になります。せっかく撮影した画像です。自分の表現にこだわり作品として仕上げていきましょう。

次に私河口がPhotoshopの基本的なツールとツールのオプション機能についての講義を行いました。
 まず環境設定のお話から、昔は環境設定を少しでも工夫してスピードアップを考えましたが、スピードアップには環境設定だけではほんの少しのアップしか期待できません。スピードアップには最新の機種・メモリーの増設・画像保存用の高速なHD・仮想記憶用の高速なHDこれに尽きます。これらには結構な費用がかかってしまいます。でも効果的なツールの使用方法がわかれば、自然に指が動けばスピードアップは可能です。僕たちはレタッチャーのかたがたのように1枚のデータが通常1ギガを越すような作業を行ってはいません、ならばPhotoshopのツールをよく理解して作業をしたほうがいいと思うのですが、いかがでしょう。スタンプツールやバッチツールを使用するだけではPhotoshopはもったいない。
 あとは各ツールのオプション機能を説明していきました、ファインダーの下にアプリケーションバー、その下にオプションバーがあります。ここの機能を使う事で各ツールは色々な変化をします。ぶらしツールなどは自分でブラシの形状をブラシの定義を使用して作成が可能です。ペンツールもパスで使用するだけでなく様々な形のシェープを作成できます。

画像を開く時、配置を使用すると、スマートオブジェクトとして、レイヤー上に配置され合成などに便利です。画像修正の時新規ウインドウを作成すると、全体の画像を確認しながら細かい修正が可能になります。その他、ワークスペース・アプリケーションフレーム・RAW現像でスマートオブジェクト等ちょっとした事ですが、使用すれば便利であろう機能を説明していきました、分かりやすくお話したつもりなんですが、いかがでしたでしょうか。
 その次に選択範囲に頼らず部分的に調整が行えるLinkIconVIVEZA2の説明を実際に画像を修正しながら行っていきました。このソフトはイギリスのNikソフトウエアー社のソフトでNikonのRAW現像ソフトNikon Capture NX 2を制作しているメーカーです。Uポイントテクノロジーという、選択範囲を使用せずに、非常に簡単に部分修正ができます。風景等自然の被写体を撮影した画像では細かい選択範囲を使用しなくとも、無理のない画像修正が行えます。これにはアマチュアのかたがたが関心を示されていました。Photoshopにはこれ以外にも様々メーカーがプラグインという形で便利なソフトを提供しています。またPhotoshopはバージョンアップごとにそれらを吸収したりもしています。使い始めると奥深いソフトなんです。
 次回はいよいよ選択範囲の基礎を行いたいと思います。難しい事はせず、基本をもう一度勉強しようと思います。



写真  佐口正章
レポート 河口清秀